先日、神風特攻隊の若き戦士たちの「遺言」を見る機会がありました。
片道燃料を積んで、
敵地や敵の戦艦に突っ込んで、自分もろとも爆破して散った戦士たち。
当時のことについては色んな説があるけれど、
ポイントは、
「自分がこの世から去ること」を知った青年が、
「大切な人に残した言葉」ということ。
19歳の青年が、お母さんにこんな言葉を残している。
「私はカタミを残したくない。
カタミを残してしまったら、
それを見るたびに
泣いてしまうあなたの顔が浮かぶから。」
「だから、何も残さない代わりに、
特攻の日にあなたがいる家の上空を飛びます。
それが私からの最後のメッセージです。」
24歳の青年が、婚約者にこんな言葉を残している。
「自分は過去のものになる。
過去に留まらず、
新しい生活を笑顔で見出してほしい。」
「会いたい。ただ無性にあなたと話したい。」
自分にはもう、「明日」が来ないことを知って、
愛する人のために、自分はあなたの「過去」になる。と。
自分にはもう、「明日」が来ないことを知りながらも「会いたい」
そう綴った時の心境を考えるだけで、
呼吸困難になるかと思うくらい涙が止まらなくなってしまいました。
全然涙もろくない自分の目から、
とめどなく溢れてくる涙。
命を思い出させてくれる戦士たちの言葉が全身に響き渡って、
生きることを諦めてしまいたかった過去の自分が、流している涙のようにも思えました。
零戦の若き戦士たちが、
喉から手が出るほど欲しかったであろう
「明日」
そして、「明日」が「今日」になること。
「命があること」
そして、私の命と隣り合わせに居てくれる命があること。
それがどれほど美しいことなのか。
それを心の芯から思い出しました。
「生きてる」んじゃない
「生かされてるんだ」
そう、思い出しました。
誰かが、自分の「明日」と引き換えに守ろうとしたものの中で、
「生かされてるんだ」
そう思い出したら、
自分に「明日」がある限り、
懸命に前向きに生きたい
余計なものは振り払って、
自分を信じ抜いてあげたい
私は、私のことが大好きだし、
みんなのことが大好きだし、
この世界が大好きだったんだ
生きてることが嬉しかったんだ
そんな今まで素直になれなかったった想いが、
溢れ出して、止まらなくて、涙が滝でした。
本当は全部が
「ありがとう」「I love 〇〇」
で終わるんですよね。
あなたがムカつく(because I love you)だし、
人生うまくいかなくて辛い(because I love my life)だし。
だから、せめて心の中だけでも、
全てを(because I love 〇〇)で終わらせたい。
朝目覚めた時、「明日」がやってきて、
「今日」を迎えられたことに感謝したい。
いつか私に「明日」がやってこなくなるその日まで。