奈良旅行(5)--室生寺・龍穴神社 | ライオンシティからリバーシティへ

奈良旅行(5)--室生寺・龍穴神社

長谷寺から車で30分程度で室生寺に到着。

檜皮葺きの美しい本殿。

境内では、こんな神道チックなインスタレーションが目についた。
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ここまで来ると、仏教と神道がかなり混淆している。

今は、<真言宗のお寺=仏教施設>の室生寺だが、もともとは修験道の道場として建立されたらしい。

修験道には、密教やら陰陽道やら神道やら、いろいろな信仰が混ざり合っている。

そして、その室生寺のお隣にあるのが、龍穴神社。

国宝、重文とは無縁の地味な神社だ。

最近、気がついたのだが、山寺のそばには、高い確率で神社がある。

おおむね、<山+神社>は二点セットで、たまに<山+神社+寺>の三点セットがある。

もともと聖地として信仰されていた場所に、神社が出来た。その後、仏教の力が盛り上がるなかで、同じ信仰心のベクトルの延長線上にお寺が作られたーーというのがおおよその流れだろう。

制度的宗教が生まれるはるか前、サルが人間になったばかりの頃から、人々は自然や特定にパワーを感じ、それを信仰のよりどころとしてきたのだ。

そうした原始的な信仰がどういうものだったかが、龍穴神社の奥社「吉祥龍穴」に行くと分かる。




(龍穴の良い写真が撮れなかったので、youtubeより、jyashinnetが2010年8月24日にアップされた動画を貼り付けさせていただきました。jyashinnetさん、勝手に使わせていただきました。どうもありがとう)


「龍穴」と呼ばれるこの場所は、三方を山に囲まれた小さな谷で、お社から右手の山から豊かな滝が流れ落ち、その滝のほとりに岩の割れ目があり、依り代が掛かっている。

ここでは、岩だの、水だの、自然そのものが、神様である。

山のくぼみに滝のマイナスイオンが充満するその空間は、実に清浄で、荘厳で、心が安らかになるのを感じる。

依り代が掛かっている岩の割れ目。

最初は、これが龍の穴?ここに龍の神様が住んでいるのかな?と思った。

あるいは、滝と穴が、男女の交合を暗喩していて、パワーの元になっているのかな?と思った。

でも、家に帰って「龍穴」を調べてみたら、その両方ともが的はずれだったことが分かった。そもそも、「龍穴」とは、物理的な「穴」ではなく、奥社のある場所そのもののことであり、それは「地球のツボ=大地の気が凝縮している場所」だったようである。

【龍穴(りゅうけつ)】陰陽道や古代道教、風水術における繁栄するとされている土地のことである。陰陽道では尋龍点穴と呼ばれる相地法で聖なる土地を探し出される。同じ陰陽の思想である天円地方から建築物は方形をなすことが多い。そのほか陰陽道では四神相応などの哲学大系がある。風水では大地の気が吹き上がる場所とされる。

古来より陰陽道では露出した活断層は把握されており、遷都・神社を建立するに際して、その土地の構造(活断層や山の配置など)を鑑み陰陽重ならぬ土地が龍穴として選定された。不思議なことに日本国内のほとんどの大きな龍穴とされる場所には、古社が鎮座するなどしており、またその土地は天変地異とは無縁だという。伊勢神宮や唐招提寺、日光東照宮なども龍穴とされる。

wikipediaより


面白い!陰陽道や風水のこともさらに知りたくなってきた。。。。