奈良旅行2--伏見稲荷大社 | ライオンシティからリバーシティへ

奈良旅行2--伏見稲荷大社


最初に参詣したのは、伏見稲荷大社。
JR京都駅から奈良線で5分。稲荷駅を下りたら、そこは別世界。
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奈良旅行の基点を京都の稲荷大社にしたのは、日本好きのアメリカ人、アレックス・カーの本「美しき日本の残像」内の「関西案内ーー奈良旅行編」に従ったから。
アレックスさんは、若いころ来日して、四国の祖谷というところの茅葺の家 や、京都の亀岡に住んだりして、美術品に囲まれて日本文化を味わう生活をしていた。

その結果、アレックスさんは、「日本に住むなら絶対、関東ではなく、関西」と言う。

アレックスさんは、「原始神道と道教の世界」である稲荷大社の訪問を強く勧めている。

この神社は、なにより、奥社までえんえんと続く千本鳥居の参道が有名である。

10年ほど前のJR日本の京都旅行のキャンペーンポスターで有名だが、本物は圧巻である。

テーマパーク感覚で、子供も大喜びだ。

稲荷神社は古代より続く稲荷信仰の総本宮で、渡来人の秦氏にゆかりが深い由緒のある神社である。

でも赤い千本鳥居は、それほど古いものではなく、江戸時代に始まったものらしい。

人々の奉納によって鳥居は今でも増え続けている。

緩やかに曲がりくねって続く参道の脇には、小さな社があり、無数の神様が祀られていている。ここにもいくつもの赤い鳥居が並んでいる。その一つ一つを宝珠と経典を咥え、怖い顔をした白狐が守っている。

その一つ一つがとても古い。
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鳥居の赤、苔むした石の色、そして木々と新緑の色彩のコントラストが美しい。

山から吹いてくる風には、神々しい「気」が含まれている。

さらに、裏道の方には、道教の祠や仏教の寺がある。

ここは、古来から、さまざまな宗教が混淆し、並存してきた、民衆信仰の場所なのだ。

境内のまわりには、古式ゆかしい日本家屋の街並みが続き、人々の落ち着いた生活がある。

たしかに、こんなふうに、ゆる~く、柔らか~く歴史が何層にも積み重なった場所は、あんまり関東にはない。

やっぱり関西いいな。。。。


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