魔力を急に切らした真夜中 
賭けも切り札も綺麗に消えた
 
残ったモノは身一つだ 
わーるどえんど 
まさにそんな夜だ
 
 
 
ところで南から北へ行くのに泊まりがけ? 
まさか片道かね?
 
 
雪も積もらないうちなら良いけど ほらよ 手袋 
餞別だ あげるよ
 
 
 
 
 
 
まだ
 
前が
 
見えないまま 
 
いったいどこへ行けば
 
 
 
 
 
まだ
 
前が
 
見えないまま 
 
いったいどこへ行けば良いんだ
 
 
 
 
 
 
 
ああ、今一瞥くれたじさまとばさまが浮ついた結果が父様
 
マネキンの母 意味がまだ分からず 絵になる兄様どこ?
 
ああ、今一瞥くれたじさまとばさまが浮ついた結果が母様
 
新しいパパ 意味がまだ分からず 見つけて姉様方
 
 
 
 
 
近づく・・・ 
 
近づく・・・
 
近づく・・・
 
 
濡れた頬は冷たく
 
 
 
 
 
まだ
 
前が
 
見えないまま 
 
いったいどこへ行けば
 
 
 
 
まだ
 
前が
 
見えないまま 
 
いったいどこへ行けば良いんだ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『あの人の言う事を聞きなさい 
 
好き嫌いはしちゃ駄目だからね
 
大丈夫、皆優しい人よ
 
あなたなら可愛がられるはず
 
週末は なるべく来るわ
 
誕生日にはケーキ持って来るよ
 
約束、早く迎えに来るわ
 
いつかまた二人で暮らそうね
 
だから良い? 言う事を聞くのよ
 
わがままは言ってはいけないよ
 
たまにどっか遊びに行こうね
 
あなたが行きたい場所へ行こうね
 
あの人にお金渡すから 必要な時に貰いなさい
 
そろそろね 
もう行かなくちゃ
 
 
そんな顔しないの
 
        』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
俺が生まれた時、 どんな素振りしてたの?
 
泣いてた?
それとも怒った?
 
「さあね 当ててごらんなさい でもね」
 
お前が言う
 
「その人が本当に...
 
 
それと1つ、実は、あのね
 
これは確かではないと思うんだけれど聞いて
 
まだ片付けて無いみたい あそこの家
 
あの頃と変わらないってさ 」
 
 
 
 
『いつか また 迎えに来るから
 
約束よ
 
 
             』
 
 
 
 
 
待って!! 
待って!!! 
待って!!!! 
置いて行かないで................と
 
あの時 言ったら 
 
一緒に居れた?
 
 
 
 
 
 
 
 
「まだ片付けて無いみたい
あそこの家
あの頃と変わらないってさ 」
 
俺が生まれた時、 どんな素振りしたの?
 
泣いてた? 
それとも怒った?
 
 
「さあね 当ててごらんなさい でもね..」
 
 
お前が言う
 
 
「その人が本当に誰よりも喜んでいたんだ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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何も感じない
 
何も感じない
 
 
何も感じない
 
 
 
 
 
 
 
目が覚めて 真っ先に吐いた
 
 
胸ポケットに遺書をしまった
 
 
「お前は酷い」と一言言って悪魔が俺に渡したライター
 
 
 
道化のフリして毎晩
 
焚いてるお香はサンダン
 
 
どっかで野良犬が遠吠え
 
その瞬間に燃やした聖壇
 
 
 
 
神などもう居やしねぇ
 
 
哭け 叫べ そして 死ねぇ
 
 
安定という切符を破って棄てる俺は誰にも似ねぇ
 
 
拳で光を壊す
 
 
拳で光を壊す
 
 
地獄に向かって歩く
 
 
 
 
髑髏マリア
抱きしめてくれる
 
電源オチる
堕とされたように両目見開く
 
タイマーセット
六秒後にはボロボロの拳
 
 
掲げ 無尽蔵
 
目の前の現実 それだけがフレンド
 
 
 
 
 
 
 
 
ナイフで手首を切った
 
真っ赤に咲いた
 
あの娘はこう言う
「今日のは失敗」
 
だけども痛みが唯一の理解者
 
 
それに似合わない青空
 
 
錯覚がもたらす景色はどこか
 
正義も悪も区別がつかず
 
フッと全てを凪ぎ払った
 
 
 
集まってりゃ怖くないか?
 
輪の中で仲良くリタイア
 
 
孤独と痛みが俺の理解者
 
友達以上に何もしないさ
 
 
 
 
 
拳で光を壊す
 
 
拳で光を壊す
 
 
地獄に向かって歩く
 
 
 
 
髑髏マリア
抱きしめてくれる
 
電源オチる
堕とされたように両目見開く
 
タイマーセット
六秒後にはボロボロの拳
 
 
掲げ 無尽蔵
 
目の前の現実 それだけがフレンド
 
 
 
 
 
 
 
嗚呼 夜だけになれば良い
 
永久に眠りたいのに
 
 
ア ア ア 安全?
豚に食わせたよ 残念
 
ガチキチ上等 レールは脱線
 
正義という名にぶっかけるザーメン
 
吐きそうなくらい 積み上げる死体
 
 
シ シ 染み込むぜ 骨の髄まで
 
こっちに来たら 帰らせられない
闇に潜るだけ
 
 
 
 
拳で..
 
 
光を..
 
 
地獄と知ってて..
 
 
 
 
 
髑髏マリア
抱きしめてくれる
 
電源オチる
堕とされたように両目見開く
 
タイマーセット
六秒後にはボロボロの拳
 
 
掲げ 無尽蔵
 
目の前の現実 それだけがフレンド
 
 
 
 
 
 
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この時期になると思い出す事がある



俺にとっては珍しく


幼少期の「地獄」以外の思い出


唯一の「幸せ」な情景


少し長いが、それについて
この場で綴りたいと思う



俺が小学校高学年の頃に母親は
俺と弟を連れて

日々のアイツからの暴力から逃げ



母一人、子二人で生活していた




当時、母親は昼と夜で違う仕事を掛け持っていて


テーブルに置かれた千円札で
俺と弟は近所のコンビニで弁当を買い


「お母さん帰ってくるまで待ってる!!」

と言い張る弟が眠るのが大体11時過ぎ

それから3,4時間してから母親は帰ってくる




俺と弟が学校に行く頃、まだ母親は眠っている
大概がリビングのソファーで横になりながら、夜の格好のままで

聞こえてる筈もないのに毎朝、空っぽの「いってきます」を小声で呟き家を出た








そんな毎日

会話もほとんどなく


連絡事項は互いに置き手紙だった





ある冬、珍しく金曜日の夜に仕事を入れなかった母親は

学校から帰ってきた俺と弟に

支度しろと言った


それは
あまりにも着慣れていないスーツといった正装だった



弟が蝶ネクタイを何度も緩めようとしてたのを 俺は可愛く思い、笑った





母親はドレスにコートを羽織り
ちょっと高級そうなバッグに 普段とは違うメイク

俺と弟は髪型までセットされて
正装させられ

初めての事に俺は何度も母親に何処へ行くのかと尋ねたが

母親は黙して弟の手を取りカツカツと歩き続けた





電車の中
あまりにも浮いてた事に 子供ながらに恥ずかしかったのを覚えている












着いた場所はコンサート会場



それはオペラのコンサートだった




コンサートが始まって間もなく

子供の俺からしてみればつまらなかった


退屈で眠りたいとしても
声と音楽が大きすぎて眠れず

苦痛のように思えた





オペラの終盤、俺はふと母親の横顔を見て気付いた






母親は涙を流していた





普段、あまり話し合う事もなく


感情をあまり表に出さない

弱い部分を見せまいといつも気丈に振る舞っていた母親が



オペラに見入って


瞬きせずに

涙を流していたんだ









その瞬間、
退屈だった時間が一転して


暖かい橙色に包まれ

その「歌」に

俺は言葉では表現出来ない感情で溢れた.....




俺は子供の頃から神という偶像が大嫌いだった



死ぬほどの暴力と苦しみ

地獄の日々に

救いの手どころか

嘲笑ってるかのように思えた神を憎んでいた



何より
暴力と凌辱にさらされながらも、神を信じ続け、祈りを捧げ続けた母親を

文字通り、ただ 「見守り」続けてるだけの神を
俺は絶対に許せなかった








だけど


あの時



会場いっぱいに響いた歌声と


恐らく
そういう場面で見た 最初で最後の母親の涙

その空間の中に


確かに俺は

「神」を感じた





悔しいけれど、
とても心地が良く


この世で一番平和な場所のように思えた










コンサートが終わり、眠った弟をおぶったまま、

母親とカフェに入った




母親はコーヒーを

俺にはクッキーとココアを買ってくれた




暖かかった









母親は静かに弟と俺を見つめては



微笑んだ


見たことのないような優しい表情で


微笑んだ




どれくらいの間そのカフェで過ごしたかは忘れたが


この時間が永遠に続いて欲しいと心から願ったのは覚えている






カフェがガラ空きで 暫くして弟が目覚めたので
ごねる弟に母がケーキかクッキーを買った




帰って眠りにつく時、珍しく母親も同じ時間帯に、川の字で眠りにつく事が照れ臭さったが

嬉しかった


俺にとっては
生まれて初めての幸せな日









それからは

アメリカに帰国後

母はアルコールとドラッグに溺れ


別人のように変わり果て


壊れた



若かった俺は耐えられずに家出....


その後は衝突ばかりで今に至る.....




だけど、

俺が冬が好きなのも




讃美歌やオペラを聴いて、心が鎮まるのも



教会のステンドグラスのマリアに心が揺れ動くのも





きっと あの日の


あの唯一の「幸せな思い出」の影響なんだと、今なら理解出来る









この時期になると

物悲しさと一緒に

かすかに暖かい気持ちが芽生える







今度、柄にも無く正装してオペラでも見に行こうと思う






あの日に置いてきた

暖かい橙色の光を求めて







帰りには

ココアでも飲んでから帰ろう













何が言いたいか

自分でも良く分からないけど


たまには こういう

詩じゃない

今の心境を綴るのも悪くないと思いました



ここまで読んでくれて

ありがとう