今年の14冊目は、「マンガぼけ日和」。
作者はお笑い芸人の矢部太郎さん。



内容は、認知症患者とその家族の日常。
認知症の症状の進行具合を
春・夏・秋・冬に分けて、
それぞれの時期に患者にどんな変化が起こり、
介護者さんはどう対応したら良いのかが
わかる構成になっています。

認知症専門医の著書をマンガ化したそうで、
文字だけで読むよりわかりやすく、
読んでいて「あぁ、母もそうだったな」と
思い出しました。

認知症患者は、
いろいろなことがわからなくなって行く自分が

とても不安だから、
一番頼りにしている人に
いつも意識が向いている。
嬉しいことも、悲しいことも、
すべてその人に結び付けて考える。
だから
「アンタがお金を盗った」は
「アンタがいないと困る」の裏返しだと。

つまり"お金を盗った"は"介護の勲章"だと。

そう言われた介護者(義理の娘さん)が、
「その勲章、全然嬉しくない」
と言った場面は、読んでて泣き笑い。

認知症の人が、
同じことを何度も訊くのは仕方がないことだと
頭ではわかっていても、
いざ訊かれる立場になったら
イライラして怒りをぶつけてしまう…
理性と感情は別物なのです。

そして認知症の最期。
どんな患者もやがて落ち着き、
一日中ぼんやりするようになって、
次第にものを食べられなくなり、
やがて静かに亡くなる、と。

母がまさにそうだったな…

もっと前…
母が認知症になる前に読みたかったと

思ったけど、出版されたのは去年…

認知症の家族の介護真っ最中の人が読んだら、

少しは気持ちがラクになるのでは…

と思いました。

 

マンガ ぼけ日和 [ 矢部 太郎 ]

 

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矢部太郎さん、肩書はお笑い芸人だけど

それ以外の分野での活躍の方が多いような。