今月末、母は退院することになりました。
退院後は、介護付き有料老人ホームに入ります。
糖尿病で1日3回のインシュリン投与(注射)が必要で、
認知機能も衰えつつある状態での一人暮らしは無理なのでね…
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3年半ほど前から、母は認知機能の衰えが目立つようになりました。
その時点での物忘れ外来での診断は「軽度な認知障害」でしたが、
‘この状態が進めばいずれは認知症になるかもしれない’と考えた私は、
母に2つの提案をしてみました。
①私の住まいの近くに引っ越して来ないか？
②実家を建て替えて、私と一緒に住まないか？
母の答えはどちらもNO。
①については、知り合いのいない街に行くのはいやだ。
②については、建て替えという大きなイベントをこなす気力も体力もない。
高齢者は環境の変化を嫌いますからね…
「一人で暮らせなくなったら老人ホームに入る」
と母は言っていました。
ただ、歳の割には足も丈夫で、特に大きな持病もなかったため、
何とか最期まで一人で暮らせると、母自身は思っていたような気がします。
糖尿病は、去年の夏頃に症状が出始め、一気に悪くなりました。
恐らく甘いものをたくさん食べたのだろう、というのが医師の見解です。
去年の夏頃…
それは私が「母の認知症、最近ずいぶん進んだなぁ」と感じ始めた頃でした。
今思えば、食事の管理がうまく出来なくなっていたのかもしれません。
今の母は、新しいことが全く覚えられないし、
今日が何月何日だかわからないし、
時々幻覚が見えたり、作り話をしたりします。
でも、自分が認知症だということはわかっているのですよ。
認知症って、何もかもわからなくなってしまうというイメージですが、
そんなことはないのです。
(もっと症状が進めば、わからなくなってしまうかもしれませんが)
もう一人暮らしが出来なくなってしまったことも、母は理解しています。
ただ、「一人で暮らせなくなったら老人ホームに入る」と言っていながら、
老人ホームというものに、母はかなり抵抗感を持っていました。
でもね…
①も②も老人ホームもいや、というのは通用しないのが現実な訳で…
私は、一人っ子で夫も子供もいないので、
将来は施設に入る可能性が高いと思っています。
その頃、日本は今よりもっと高齢化社会になっているでしょうから、
老人ホームも様変わりしているかもしれませんね。
読みに来て頂いて、ありがとうございました。
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母が入居する老人ホームは、実家から徒歩圏内の場所にあります。
それがせめてもの救いかな。
