◆Who Killed Marie? FINAL!!! |

◆Who Killed Marie? FINAL!!!




毛皮のマリーズ TOUR 2011

Who Killed Marie? FINAL!!!!!


5.Dec.2011

@日本武道館


--------------------

止まるとオレ死ぬから・・・

武道館で聴いたジャーニーは、痛快で未来へ続いていた。


いっぱい言いたいことあるけど・・・
とりあえずセットだけ。

----------

*追記しましたっ(12/8)

想い入れたっぷりに書いてしまったので、レポじゃないです。
レポを読みたい方はへ。
RO69のレポ、素晴らしい。
そして、有賀サンの写真も素晴らしいので、是非!!

RO69http://ro69.jp/live/detail/61156
ナタリーhttp://natalie.mu/music/news/60742


---------

観たいけど、来なければいいのに・・・と思っていた12月5日。
来てしまったこの日。

当日の朝までスタンディングと勘違いしていて、
いろいろシュミレーションしてたんだけど、笑
朝になって、"指定席"って文字に気づいて、
ホッとしたような、ちょっとガッカリしたような。

緊張しながら、九段下降りて。
Tシャツ買って、早めに入場した。
ステージには特別な装飾なんてなくて、機材が無機質に並べられてた。

そろそろはじまってしまう・・・と、定刻を10分くらい過ぎた頃、暗転。
いつものように、愛の讃歌が流れる。

うわぁ~!!感涙。
なんとも言えない幸せな気分に包まれた瞬間だった。

富士山→ヒロティ→西クンが登場して、
ジャーン!て音が鳴った。
ワタシにはちょっと、グワングワンしてるように聴こえて、
序盤の音はあまり好きじゃなかったな。
聞き取れないカンジで。

それでもREBEL SONGのイントロが聴こえてきた時には、
本当に嬉しかった!!!
これぞ毛皮ズ!!て曲じゃんかっ!!←ワタシの中ではね。

そして、志磨クンが飛び出してきて。
あの衣装、良かったな。
ワタシが好きな志磨遼平だった。うん。

久しぶりに聴いた人間不信も嬉しかったけど、
もっと反響なしの音で聴きたかったよぅっ
カッコイイのにっ!!

それからガンマン!!!
この曲も、初めて観たあの日から演ってたっけ。
嬉しかった。ホントに。

ラストワルツでスローな曲になって、
音の反響は消えて、ホッとした。

そして、THE ENDの曲。
ワタシ、LIVEで初めて聴いた。
空気が変わるよね、やっぱり。
今回のツアー、行かなかった。
観たくなかったワケじゃないけど、なんか、なんとなく。

普段、毛皮ズの曲をワタシは聴いてない。
元々、ワタシが好むバンドの色じゃなかったんだ。
グラムロックとか、ガレージとか苦手だったし。
最初から。
だから、このバンドとの向き合い方が、ずっとわからないままなのかもしれない。
好きなハズないのに、ありえないほどココロ鷲掴みにされるんだ。

でも、武道館の前日、1日中聴いた。

その時、すごく印象的な曲だった。
でもね 夢は続きがあって 顔も見えない彼は笑って レコードの針をまた戻すのよ

ってフレーズが離れない。

それすらできないのイントロで、西クンのギターがものすごくイイ音で鳴って、
ステージの後ろから光があたって、
シルエットになった富士山がキレーだったんだよねぇ。
富士山なのにね。←おぃっ

そして、志磨クンと西クンが寄り添って歌って。
こういう画、ズルイわ。
泣きたくなかったのにな。

初めて聴いたのは、確か、紅布の360℃開放GIGだったんじゃないかな?
最初から、どーしよーもなく響く曲だったっけ。

諦めないのがキミだろ それがボクらのやりかただろ

今夜、ナゼだろう?
ワタシが身体を震わせて一番泣いてしまったのは、ダンデライオンだった。
止められなかった。
ワンワンと声をあげたいくらいだった。
なんだろうね?
なんかこう、ママにヨシヨシってされた子供みたいな、
そんな愛情に包まれたような、そういう、とっても優しい感覚だったんだ。

Mary Louのライティングが本当に綺麗で。
「久しぶりにやる曲です」って、Dixieを演って、
JUBILEE ・・・やっぱり空気感が変わる。
終焉を感じるからか。
JUBILEE=祝祭なのに・・・

ドラムのリズムでこの曲だとわかる、HEART OF GOLD
この曲も、初めて聴いた時からグッときてしょうがなかったんだ。

だけど確かにボクは 聞いたんだ 誰かのドアのノックを

首を横に振るなら 運命よ お前はボクの敵だ


そして、、、あのドラムのリズムとギターのカッティング。
崩れ落ちそうになりながら、でも、観たくて、ステージが。
武道館のジャーニー!!!!!

もう4年近く前になる。
いろんなハコのスケジュールに「毛皮のマリーズ」って名前を見るようになって、
あの日、ピーズを観に行ったZtZで、初めて彼らに出逢った。
コトあるごとにその日のコトを書いてきたから、ここでは書かない。

ただ・・・ねぇ、志磨クン。
悪いけどワタシ、あの日を超えるジャーニーをまだ観てないよ。。。

武道館で聴いたジャーニーは、今まで聴いたジャーニーとは明らかに違って聴こえた。
必死でもがいて、周りを睨んで、全てを蹴散らし、狂気に満ちた、
そんな音楽じゃなかった。

「さよなら青春!! ようこそ僕らの未来ー!!」
と叫んではじまったジャーニーは、
未来への高らかな宣言のようで、そこにはスッと道が現れ、
志磨クンが選んだ、毛皮のマリーズとは違う、その道に吸い込まれるような・・・
あまりにも痛快で、笑ってしまうほど痛快で。

悔しいほど、、、光に満ちていた

そして、そのままなだれ込んだビューティフルの美しいこと!!!
美しすぎて、涙なんてどこかへ行ってしまった。
大合唱の武道館が素晴らしすぎた。

完璧

こんなに笑って歌ったジャーニービューティフルも初めてかもしれない。
ビューティフルの発売日。
タワレコで視聴した瞬間、確信した。
引っかかっていたワタシの感覚は、間違ってないって。
このバンドはすごいコトになるって。
あの確信は、こんな瞬間を待っていたのかもしれない。


ワケがわからないまま、
いろんな感情が次々に溢れて、自分が今、
嬉しいのか、楽しいのか、悲しいのか、悔しいのか、
全然解らない。

でも、ショウはクライマックスへと、
終焉へと続いた。
アンコール。

きっと、この曲は武道館に似合うだろうな~って思ってた。
YOUNG LOOSER
多分、今夜一番、武道館らしい曲なんじゃないかな?
って、個人的には思った。
あとはどれも、毛皮ズ色でさ。

一瞬の静寂。
志磨クンも西クンも正面を向いていて、
次ぎの曲へいくのを、躊躇しているような、噛み締めているような雰囲気で。

ワタシには感極まってるように見えたんだ。
正直に言うね。

『ふざっけんな志磨!!泣きたいのはコッチなんだよっ!!
フラれるのはコッチなんだよっ!!
テメーは泣いたらダメだろーがっ!!
バカヤロー!!』

って、ずっとステージを睨みつけてた。

西クンが天にキスをして、ギターを弾き始め。泣いてたよね?
そして、志磨クンが歌い始める。

ワタシは微動だにせず、涙もでない。
拍手も、拳も、あげる気分じゃなかった。

だけど、志磨クンが「西く~ん!」て叫んで・・・

THE END を初めて聴いた時から、ココで西クンは得意げにステージ前に出てきて、
ギュイーンてギターを鳴らすんだろうって、ずっと想像してたんだ。
だけど・・・
西クンが鳴らしたのは、志磨クンの腕の中だった。
志磨クンは、泣きながらギターを掻き鳴らす西クンを抱きしめてた。

あの瞬間、彼らは毛皮のマリーズを手放すんだなって感じた。
そしたらさ、やっぱり、泣けて泣けて仕方なかったよ。

でもやっぱり、自分の感情がわからなくて、
メンバーが誰も居なくなっても、拍手なんてできなかった。

ただ、まだ終わりたくなくて、アンコールを求めた。

会場に流れたのは、Rock'n Roll Suicide だそうだ。

客電はすぐに点いて、終焉を告げた。
だけど、みんな帰れずに、ボーッと残っている人が多かった。

徐々に「ありがとー」って叫んで帰る人が増えてきて、
だけど、「バカヤロー」って叫んでる人もいて、
一緒だー!!と思って、ワタシも「バカヤロー」って言ってみたけど、
言い終わる瞬間に、号泣。

そこから結構冷静になれて、友達の「バカヤロー」には付き合ってあげれなかった。笑
小心者が顔だした。ゴメンね。


未だに整理がつかない。
なんでだろ?
そんなに好きだったか?

初めて観て、なんかヤバイって思って、
それからLOFTで観て、ビューティフル聴いて、確信に変わって。
イベントで何度も観て、シェルターで初めてワンマン観て。
クアトロのワンマンは壮絶で素晴らしかったし、
紅布の360℃開放GIGも緊張がキレた瞬間、めちゃくちゃで最高だった。

だけど、メジャーにいってから、どこか距離を置いて観るようになって。
沢山のキッズたちの熱さに、嬉しいけれど、ちょっと寂しいような。
彼らは絶対デッカクなるだろうと思っていたし、そうなって欲しかったし、
でも反面、ずっとシェルターや紅布で観ていたいバンドでもあった。

ワンマンがリキッドでできるようになったと思ったら、
その次がAXになって。
鳥肌立つほど興奮したけど、どっか寂しくもあり。
けど、AXでジャーニーを聴いたあの瞬間は、本当に幸せで、
まだまだこのバンドは上に行くんだって思ってた。

いつもいつも、期待すれば裏切られ。笑
でもその裏切りは、決して間違いではなく、正論で、
ガッカリするものとは違っていて、
全くもって思いもよらない方向への裏切りばかりで。

掴もうとすると、いつももう違う場所に行ってしまってる、
ワタシにとってはそんなバンドだった。

好きとか嫌いとか、そういうレベルじゃなくて、
毛皮のマリーズが巻き起こすLIVE空間は、
ワタシの中の核の部分だけが、わかっている、
死へ向かって生きていく人間の・・・ナニか、
コトバで現せない感覚を与えてくれる、そういう存在だった気がする。


でも、本当に終わりなんだろうか?

やっぱり信じてない自分も隅から覗いている。
12月25日
カウントダウンが0になる時、
今度はどんな裏切りが待っているんだろう?

本当に最後なら、ありえない裏切り方をしてよね。
頼むからさ。

* * *

-†- SET LIST -†-

SE.~愛の賛歌

01. REBEL SONG
02. ボニーとクライドは今夜も夢中
03. 人間不信
04. 愛する or die
05. ガンマン、生きて帰れ
06. ラストワルツ
07. それすらできない
08. ダンデライオン
09. BABYDOLL
10. すてきなモリー
11. コミック・ジェネレイション
12. Mary Lou
13. The Heart Of Dixie
14. JUBILEE
15. HEART OF GOLD
16. ジャーニー
17. ビューティフル

【ENCORE】
18. YOUNG LOOSER
19. ジ・エンド