以前から伊藤潤二先生とお約束していた太宰治さんのお墓まいり、昨日実現しました。

十六歳の夏、年上の男の子から太宰治の人間失格を読まなくてはいけない、と言われ東京に戻り読み、衝撃を受けて、太宰さんの作品を夏休みに夢中になって読みました。
父は出版社をやっていたので実家に本が沢山あり、作家ご本人からのサイン入りの本も多数ありました。
今思えば大事にとっておけば良かったです。
太宰さんをきっかけに感受性豊かな十代、二十代、沢山の日本文学を読めたことは本当に良かったと思います。

太宰さんのお墓は立派なお寺の中にありました。
お墓の前に立つと、感無量になり、言葉を無くしました。
やっと、これた、やっと会えた、という気持ちでした。
ビックコミックオリジナルで人間失格を描かれた伊藤潤二先生や担当した記者の方と来れたことが余計に感激でした。

その後太宰治文化サロンに行ったら残念なことにお休み。

先生達と沢山歩いてなんとか太宰さんの旧居跡を見つけました。
路地裏のひっそりとした場所でした。

先生や編集の方と太宰さんのお話をして、
父小笠原貴雄の出版した雑誌や小説も見ていただきました。
太宰さんと父は同年代で同じように自分を壊して死んでいます。
父に生前もっと沢山話を聞いておけば良かったし親孝行もしたかったと思いました。







翔子と待ち合わせていたサトーブリアンで

翔子はファッションモデル淵さんを!
私は太宰治さんを描いていただきました!

お宝が又増えました。

翔子と先生は顔見知りだと思っていたら
なんと!初対面!

先生がしょこたんブログの本のファンで
事務所にブルースリーを描いて送ってくださり、
そこから年賀状の交換が始まり、
最近ツィーターで交流し、太宰さんのお墓参りの約束をしたのです。

昨日という日をずーと楽しみにしていましたが

忘れられない日になりました。






先生、ビックコミックオリジナル副編集長様ありがとうございました。
十六歳からの夢が叶いました。

なんとなく天国の父も喜んでいるような気がしました。
宝物の一日でした。