そこで会うってことばをつかいたくないです。それはただ「みる」だけ。わたしは会いたい。ぼくのすきなこに、肌に触れる距離で、鼓動がひとつになる距離で。だからみにいきたくなんてないはずなんだ。そんなものなんかぼくはいらない。ぼくの会いたいあのこにあえることはずっとないから。それでも会いたいからぼくはきょうもかれを「みて」(涙をながすことなんてなくなって)。いつになったってぼくはあのこに触れられないから、ぼくはいつも求めている。あたたかさ。さむがっているひとをみるとどうしようもなく、じだんだふみたくなるような、あの感覚はそのせいかもしれない。さむがって腕をさすさすしている人のいじらしさ。わたしと抱き合おうよ。(それがキボムなら。)
どうしようもない、かなしさと欲望。
お風呂にはいりましょう。わたしがいま、いちばんすきなこにあえるのはお風呂。あのこのにおいのするシャンプーとボディソープ。(なぜだかリンスだけなかったのだ。かわりに保湿クリームがあった)ぼくがいまいちばんかれを感じるのは、あのにおい。かれに抱かれてねむるきもち。ユリに抱かれてねむるのだ。
そしてお風呂にはいると、じわじわと指先が痛くて、やっと涙がでる。
ぼくがあいたいのは、ずっとこれだった。