映画大好き主婦ライターのことです。
整理収納アドバイザーの資格を活かし、片付けコラムニストとして活動しています。
アメブロでは、フランス映画を中心にこれまで観てきた作品を紹介しています
さてさて、フランス映画の恋愛ものといえば、良くも悪くも「官能的」という言葉がつきもの…
そして、パトリス・ルコント(Patrice Leconte)監督と聞くと、思い浮かぶのは『髪結いの亭主(Le Mari de la coiffeuse)』や『イヴォンヌの香り(Le Parfum d'Yvonne)』といった官能的な映画をイメージするかもしれませんね。
特に『髪結いの亭主』は単館上映にもかかわらず異例のロングヒットを記録した作品ですからね〜
こういった作品が有名なので、ルコント監督といえばラブストーリーや人間模様を描いたドラマやミステリーをイメージする人がほとんどかもしれません。
もちろんこれらも素晴らしい作品ではあるのですが、わたしのイチオシはコメディです
わたしのなかでは、ルコント監督の真髄というか原点はコメディにあると思っています。
ルコントの監督2作目、3作目の作品『レ・ブロンゼ 日焼けした連中』『レ・ブロンゼ スキーに行く』は、シリーズとしてフランスで大ヒットしました
レ・ブロンゼ(Les Bronzés)とは、フランス語で日焼けした人たちという意味です。
日本ではあまり知られていない作品ですが、ほんと面白くて
どちらも1970年代後半にフランスで公開されました。
『レ・ブロンゼ 日焼けした連中』は、あのセルジュ・ゲンスブールの曲「海、セックスそして太陽」から始まるんですよ。
いきなりSea, Sex and Sun〜って流れてくるのが最高すぎ
この曲の冒頭を聞いただけで、作品の内容がわかるでしょ
そのまんま
バカンス命のフランス人が、アフリカのコートジボワールにバカンスに行き、ロマンスを面白おかしく繰り広げるわけです
冴えない男ミシェル・ブランがほんと最高
愛すべきキャラが勢揃いしています!
ストーリーはくだらないんだけど、そのくだらなさがたまらなく好き
『レ・ブロンゼ スキーに行く』は、スイスに近いヴァル・ディゼールの雪山に舞台を移し、ユーモアたっぷりのストーリーを展開していきます。
フランスのコメディにありがちなシュールな笑いやブラックユーモアはなし
ただひたすらにおバカなストーリー
日焼けした連中では海で、スキーに行くでは雪山で、とにかくはちゃめちゃなバカンス
古典的コメディの王道といった感じです。
やっぱりコメディがうまい監督は、シリアスなドラマもうまいんじゃないかなと思います
そして2005年に『レ・ブロンゼ 再会と友情に乾杯!』で、27年ぶりに再集結。
いい歳したオジサン・オバサンになった彼らに出会えます。
懐かしさが漂っていて、初期の2作品を観た人にはおすすめ。
初期の2作はDVDは見つけられなかったけど、おそらくVODで視聴できると思うのでぜひ
『レ・ブロンゼ』シリーズの基本情報
タイトル:『レ・ブロンゼ 日焼けした連中』
原題:Les Bronzés(フランス語)
監督:パトリス・ルコント
脚本:パトリック・オブレ
製作:イヴ・ルセ・ルアール
キャスト:ジョジアーヌ・バラスコ、ミシェル・ブラン、マリ=アンヌ・シャゼル、クリスチャン・クラヴィエ、ジェラール・ジュニョほか
音楽:ピエール・バシュレ
主題歌:セルジュ・ゲンスブール
公開:1978年(フランス)
上映時間:94分
製作国:フランス
タイトル:『レ・ブロンゼ スキーに行く』
原題:Les Bronzés font du ski(フランス語)
監督:パトリス・ルコント
脚本:パトリック・オブレ
製作:イヴ・ルセ・ルアール
キャスト:ジョジアーヌ・バラスコ、ミシェル・ブラン、マリ=アンヌ・シャゼル、クリスチャン・クラヴィエ、ジェラール・ジュニョほか
音楽:ピエール・バシュレ
主題歌:セルジュ・ゲンスブール
公開:1979年(フランス)
上映時間:87分
製作国:フランス
タイトル:『レ・ブロンゼ 再会と友情に乾杯!』
原題:Les Bronzés 3(フランス語)
監督:パトリス・ルコント
脚本:パトリック・オブレ
製作:イヴ・ルセ・ルアール
キャスト:ジョジアーヌ・バラスコ、ミシェル・ブラン、マリ=アンヌ・シャゼル、クリスチャン・クラヴィエ、ジェラール・ジュニョほか
公開:2006年(フランス)
上映時間:93分
製作国:フランス
ルコント監督作品は何作か観ているので、また別のブログで書きますね