わたしのアメブロのタイトルはle septième art「映画に愛をこめて」です
ヌーヴェルヴァーグの作品、特にフランソワ・トリュフォー監督の作品が好きな人はピンときたのでは?
そう
トリュフォーの『La nuit américaine』(1973年)の邦題が『映画に愛をこめて アメリカの夜』なのです。
フランス留学中の映画の講義でトリュフォーの『大人は判ってくれない(Les Quatre cents coups)』(1959年)の解説を聞いて、大学のラボで全編を観て、衝撃を受けたわたし。
(1959年は映画の歴史を変えるような作品が多く公開された年で、いずれこの話もしたいなぁ)
『大人は判ってくれない』を観て以来、トリュフォーの作品をラボで観まくりました。
フランス語で観ていたので、内容を全部理解できたかというと理解できていない部分もあるかも…
といった側面もあるので、あんまり偉そうなことはいえませんが
『アメリカの夜』はトリュフォーの作品のなかでも傑作といわれています。
1973年度のアカデミー賞では、外国語映画賞を受賞しました。
撮影中にさまざまなトラブルに見舞われながらも、映画撮影が進行していく様子を描いたストーリー
こんなハプニングの連続で本当に映画は完成するの?
とハラハラドキドキ
トリュフォー自身がフェラン監督役として出演しています。
『大人は判ってくれない』で一躍脚光を浴びたジャン=ピエール・レオも出演。
ヌーヴェルヴァーグを代表する俳優ですからね〜
あと、ジャクリーン・ビセットが美しすぎる
トリュフォーの映画に対する愛があふれた作品です。
劇中のセリフやエピソードには、なにかしらの映画から引用されたものがあるので、映画好きにはたまらないと思います
映画のメイキングを撮影した映画といった発想がおもしろい
トラブル続きでも、終わってしまえばまた映画が撮りたくなる。
最後には「やっぱり映画っていいな」と思わせてくれます。
ちなみに「アメリカの夜」というのは、映画技法の1つ。
カメラのレンズにフィルターを取り付けて、昼間に撮影したシーンを夜のシーンのように見せることをいいます。
タイトルに「アメリカ」とついているからといって、映画のなかにアメリカは出てきませんので、ご注意を
でも、オーソン・ウェルズ監督の『市民ケーン』へのオマージュも出てくるので、タイトルにはアメリカ映画に対するリスペクトがこめられているのかな
思い通りに動いてくれない猫もかわいいのよ〜
猫好きな人も一度は観てほしい
『映画に愛をこめて アメリカの夜』の基本情報![星](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/089.png)