どうも!こっけです。

 

 

 

本日は「○○が多い人は鬱になりにくい」という論文を見つけたので、こちらについて全文無料でご紹介します。

 

 

 

では、今回もまず結論を言ってしまいましょう。

 

その○○とは...

 

 

 

 

「友達」です。

 

 

 

 

しかし、この友達の種類にも実は特徴がありますので、うつに強くなり、精神的に健康になりたいという方は最後までお付き合い頂ければと思います。

 

 

 

 

さて、本日ご紹介するのは、Florida State Universityにおいて、Koji Ueno(日本人ですかね)が2005年に行った

実に11,023人の被験者を対象にした大規模調査です。

 

 

 

 

研究者は、アメリカにおける90,118人のデータから、最終的に研究に使える11,023人のデータを抽出しました。

 

 

そしてこの11,023人の友達の数、どういう友達がいるのか、彼らの通っている学校のレベル等の変数と、CES-Dという、うつ病のスクーリングにも使われる質問紙の点数との関連を比較しました。

 

 

 

 

そうしたところ、

「友達の数が多い人」と「友達と親密な関係にある人」は、CES-Dの点数が引く(うつ度が低い)ことが分かりました。

 

 

 

 

しかし、ここで肝心なことがもう一点。

 

ただ、友達が多ければいい訳ではなかったのです。

 

 

 

 

では、どういう友達がいれば、うつ度が下がり、精神的に健康になるかというと...

 

 

 

「同じ学校に通う友達」の存在が重要でした。

 

 

 

 

 

実際、「同じ学校に通う友達の数」と「CES-Dの点数」は負の相関関係(r=-.07, p<.05)でしたが、

「違う学校に通う友達の数」と「CES-Dの点数」は正の相関関係(r=.06, p<.001)にありました。

 

 

 

つまり、違う学校の友達が多いと、鬱になりやすく、同じ学校の友達が多いと、鬱になりにくいことが分かりました。

 

 

 

 

 

 

 

この理由として、研究者は以下の様に言っています。

「学外の友達は、所属意識と負の関係にあるため、精神的健康に貢献しない」。

 

 

 

 

 

所属意識とは、「自分はこの集団に属している」「私には友達がいるんだ」という感覚とでも言ったものです。

これが、他校の友達では生まれない(または薄い)ため、精神的健康度に貢献しないのです。

 

 

 

 

 

 

また、もう一点、この研究では面白いことが分かっています。

 

 

元来、社会心理学研究では、Baumeister and Leary(1995)等の研究でも示されている様に

「友達の数が多ければ多いほど、精神的健康になるわけではない」と言われてきました。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、今回ご紹介した研究では「友達が多い程、徐々にうつ度が下がっていく」ことが分かったのです。

 

これは、先行研究と相反する結果ですが、1万人以上のデータを扱った本研究は信頼に足るため、やはり私は

「友達は多ければ多い程良い」と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

では、何人くらいの友達がいれば良いのでしょうか?

下図をご覧ください。

 

 

 

この図は、縦軸がCES-Dの点数、横軸が友達の数です。

 

 

 

 

 

 

 

 

見て分かる通り、段階的にCES-D得点が下がっている様に思いますが、8人で最低点になっていますね。

 

 

 

つまり、この図から結論を下すに、「友達の数は8人が最もうつ病になりにくい」と言えるかもしれません。

 

 

 

 

さて、この研究は青年を対象にした研究であり、社会人・大人の皆さんには関係ないのかと思ってしまう方もいるかもしれませんが、ご安心ください。

 

 

 

 

 

 

 

研究者は、この研究で得られた知見は、大人にも当てはまるのではないかと示唆しています。

 

 

大人であれば、同じ会社・職場の友達が多ければうつ病になりにくいということが言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

現在、コロナの影響で自殺者が増え、精神的健康度は国どころか世界レベルで下がっている傾向にありますね。

 

友達を増やすと自殺率が下がるという研究もあります(Durkheim, 1865)し、うつの予防にもなりますので、是非皆さん!今こそ友達を増やしましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、本日の結論です。

 

 

 

 

 

 

「同じ学校(職場)の友達を増やすと、うつ病になりにくいし、自殺の予防にもなる。さらに友達8人が最も精神的健康に良さそう!うつに強く、精神的健康になりたいのなら、友達8人を目指して同じ学校(職場)の人に声を掛けてみよう!」

 

 

 

 

それでは、またお会いしましょう!バイバイ!

 

 

参考文献

 Baumeister, R., Leary, M.R., 1995. The need to belong: desire for interpersonal attachments as a
fundamental motivation. Psychological Bulletin 117, 497–529.

 Durkheim, E., [1865]1966. Suicide: A Study in Sociology. Translated by J.A. Spaulding and G. Simpson.
Free Press, Glencoe, IL

 Koji Ueno. 2005. The effects of friendship networks on adolescent depressive symptoms. Social Science Research 34, 484-510.