
大阪と奈良を隔てる生駒山。
昔はこの山に、
神様や仙人が住んでいると考えられていたそうだ。
それもうなづけるほど、
今でも生駒山が放つ雰囲気は
非日常を感じさせるものがある。
生駒聖天は、そんな生駒山の一角にいらっしゃる。
なんの変哲もない生駒市の住宅街を通り抜け、
坂道をのぼった先に駐車場。
土曜とは言え雨の日なのに
車が多い。
どうやら生駒山上遊園地に行くための
ケーブルに乗る人たちも
ここに駐車しているらしい。
車の数に反して
ほとんど人通りのない
旅館の並ぶ参道を進む。
かつてこれほど電車も自動車もなかった時代に
栄えた参道なんだろう。


昔に思いを馳せると
ちょっぴり切ない。
しかしそんな気分も
境内に入れば変わる。


石畳の道を歩くと
その先は「生駒聖天」で知られる
寳山寺(ほうざんじ)だ。

商売繁盛のご利益があるとかで
今も非常に信仰されているお寺で
雨でも参拝客は少なくない。
人が多すぎず少なすぎず、
山のマイナスイオンを感じながら
ゆったり参拝できるのが
奈良のお寺の共通の魅力である。
この寳山寺で一番の魅力は
「般若窟」だ。
本堂の後ろにそびえ立つ
山腹の奇岩があり、
そこに弥勒菩薩さまがいらっしゃる。



これを生で見ると圧倒される。
こんな壮大な景色がある場所が
住宅街の近くにあるなんて!
昔は弥勒菩薩さまの近くまで行けたそうだが
現在は危ないとのことで
近寄ることはできない。
文殊堂から見るとよく見えるので
おすすめ。
そしてもう一つ、
寳山寺の魅力として挙げたいのは
たくさんのお地蔵さま。
奥の院までの道に
ずらりと立ち並ぶ多数のお地蔵さまたち。
時代も作者も違うようで
一人一人顔立ちから何まで違う。
一目見ただけで
つられて笑顔になるようなお地蔵さま、
ニヒルに笑うお地蔵さま、
小さなお地蔵さまを従える(?)明王さま
などなど、お気に入りのお地蔵さまに
きっと会える。


















