今年もこのコーナーにて2024年のJ-POPシーンを振り返っていこうと思います。まずはCDセールスにくわえてストリーミングや動画サイトでの再生回数などが重要な要素となり、現在最もヒットの実態を表していると言われるBillboard JAPANの年間チャート編です。
【年間TOP20】
1 ライラック Mrs.GREEN APPLE
2 ダーリン Mrs.GREEN APPLE
3 APT. ロゼ & ブルーノ・マーズ
4 IRIS OUT 米津玄師
5 クスシキ Mrs.GREEN APPLE
6 ROSE HANA
7 怪獣 サカナクション
8 ケセラセラ Mrs.GREEN APPLE
9 ビターバカンス Mrs.GREEN APPLE
10 Plazma 米津玄師
11 Soranji Mrs.GREEN APPLE
12 かわいいだけじゃだめですか? CUTIE STREET
13 Blue Jeans HANA
14 青と夏 Mrs.GREEN APPLE
15 怪獣の花唄 Vaundy
16 オトノケ Creepy Nuts
17 点描の唄 feat.井上苑子 Mrs.GREEN APPLE
18 幾億光年 Omoinotake
19 Bling-Bang-Bang-Born Creepy Nuts
20 晩餐歌 tuki.
TOP100はこちら→ Billboard Japan Hot 100 Year End | Charts | Billboard JAPAN
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真っ先に特筆すべきは、上位20曲中Mrs. GREEN APPLEの曲が実に8曲も入っていること。しかもうち5曲が前年に続くランクインで、年間1位の「ライラック」と「ケセラセラ」は2年連続TOP10入り。昨年途中から集計におけるストリーミングの加算方法が変わったため、さすがに今年のチャートインはないと思われるものの、2025年もミセス旋風が吹き荒れた1年だったと言えそうです。ちなみに2位の「ダーリン」は昨年1月配信開始のシングル。
3位はBLACKPINKのメンバーと米ソロアーチストによるコラボ曲。確かに年の前半を中心に長くチャートに入っていた印象はあります。サビのフレーズがショート動画に多数引用されて再生回数を押し上げたのが大きな要因か。どちらも人気アーチストとはいえ、この曲に関しては特殊要因が相当ありそうです。
4位と10位には米津玄師のいずれも2025年発表曲が入りました。前年のNHK朝ドラ主題歌やジョージアCM曲など売れ線傾向の曲が入らず、ともに人気アニメタイアップで難解度全開の曲が入るあたり、ファンが彼に求めるのは「米津成分」の濃い作品なんでしょうか(あと両作ともCDシングル発売がありロングヒットとなった影響はありそう)
前半のミセスに代わって後半のチャートを牽引したHANAは6位と13位に。一時期は複数曲がTOP10入りという破竹の勢いを見せました。今年2月に1stアルバム発売が決定しており、2年目の真価が問われることになりそうです。
7位サカナクション、16位Creepy Nutsはアニメタイアップ。依然として人気アニメ関連曲が好調な1年でした。またミセスの楽曲だけでなく15、18、20位も前年のTOP20入り楽曲で、売れる曲とそうでない曲の二極化が引き続き進んでいると言えそうです。その意味で20位以内で唯一アイドルとして大躍進となったCUTIE STREET(12位)が2025年の象徴・・・といいたいところですが、この曲も発表は2024年8月なんですよねえ。
21位以下で目立ったところは、TikTok発ヒットのAKASAKI(22位)、昨年発表のドラマ主題歌としては最上位のBE:FIRST(28位)とback number(29位)、K-POPグループ最上位、初の紅白出演も物議を呼んだaespa(30位)、個人的にはもっと上の印象があったアイナ・ジ・エンド(35位)、逆にひさびさの話題作となった清水翔太(40位)、HANAと一緒に注目度があがったちゃんみな(44位)あたりでしょうか。またYOASOBI(31位)、Vaundy(32位)、Number_i(33位)など上位常連アーチストの昨年発売作も順当にランクイン。
一方で、ダンス&ボーイズグループ全盛とはいえSTARTO、LDH、LAPONE、K-POPの男性グループはTOP50内に1曲もなし。ただし指原莉乃プロデュースの=LOVE(55位)、配信曲のSnow Man(80位)やプレデビュー曲のtimelesz(92位)のSTARTO勢など、従来オリコンチャートでしか見なかった顔ぶれが昨年は100位以内に登場しており、今後勢力図が変わって来る可能性もあります。またドラマ主題歌起用のポルノグラフィティ(69位)や平成ブームで再評価されたORANGE RANGE(79位)や英語バージョンが話題となったNEWS(78位)など、今の音楽シーンには少ない旧譜の思わぬランクインにも今後期待したいところです。