長女(小学3年)の口答えが達者になってきました。そこに、ばぁばがヤンヤヤンヤはやし立てるので昨日の夜は動物園にいるような感覚になりました。

まったく騒がしい我が家です。

ということで今日は、家族の愛にしみじみする絵本、【ここにいる】のレビューをしたいと思います。
〔作〕あおきひろえ
〔初版〕2020年7月


《ストーリーについて》

働くことが大好きな、お父さん。
そして、お母さんと、お姉さんと妹とわたしで住んでいます。

わたしとお父さんの中で、
いろんなことがありました。
いろんなことをしてもらいました。

だんだん、お父さんも年をとっていき…

鮮やかな景色と共に、お父さんの最期までを描いた美しい物語です。


《10コの視点》

【表表紙・裏表紙】
表表紙から裏表紙まで、お父さんが育てていた食物が一面に描かれている。遠くで父と娘が枝に腰掛けてるけれど何の植物だろう?

【見返し】
お父さんが愛用していたであろう物の絵がたくさん描かれている。(帽子・電卓・メガネ・ハサミなど)
万年筆とか、the お父さんらしい(^^)

【題字の文字】
太い手書きの文字が、タイトルと相まって、まるでお父さんが書いたかのように感じてしまう。

【絵】
色鮮やかで、温かいタッチ。特に、多様な植物に心奪われる♡その時期その年、どんなことがあったかが、ぎっしり描かれている。

【文】
娘の視点から、お父さんから今までしてもらったことが、リアルに表現されていると思う。(こりゃ実体験では?と思うくらいに)

【構成】
幼少期の娘と父→学生の娘と父→結婚式子供がいる娘と父→父、入院→父、亡くなる

【キャラクター】
主に、娘と父

【舞台設定】
家・畑・プールサイド・デッサン教室・病院

【しかけ】
娘が生まれてからの、お父さんの人生が背景と共に色鮮やかに描かれているところ。とてもとても大切に育てられていることがわかる。

【ハッピーエンド】
亡くなったお父さんを、娘が心の中でいつでも感じれることを確信し、ハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

『おとうさんって なんさい?』
『ママのおとうさんは じーじ?』
『わたしも キツネのゆめ みたいなぁ』
と言ってました。

私の感想としては、誰しもがいろんな人生の中で幕を閉じるんだなぁって思いましたね。(やっぱ後悔したくないなぁって)


《おしまいの言葉》

うちの父は運送業なのでほとんど家にいなかったんです。(今も驚異的に働いています)

だから当時の思い出は、ほぼほぼないに等しいんですが、私が子供を産んで、たまにご飯食べに連れて行ってもらって。

すっかり、しっかりおじいちゃんになってるんですよね。こうやって、人は老いていき最期を迎えるのでしょうかね。

まぁ父に対しては、残りの余生を楽しく健康でいれるようにと願うばかりであります。

健康寿命大事!
ではまたっ☆彡