朝散歩ぐらいは出来るかなって思って起きたんですがね、台風10号の威力がスゴいスゴい。玄関ガタガタいうてます。



(引用:ウェザーニュース)


テレビをつけてもスマホを見ても、今日1日は外出出来なさそうです、ガックシ。これは予定を変更して、絵本レビューせねばという思いに駆られ、今こうやってスマホをタップしている次第であります。


それにしても、ひっさしぶりの台風感ありますね、例年非常に強い台風がって報道されてますが、今回の10号は本当そんな感じです。


近隣の皆様も、十分ご注意くださいませ。


さぁそんな今日は、台風なんて吹っ飛ぶくらいのナンセンス絵本【たぬきのひみつ】をレビューしようと思いますパチパチパチ。


〔作〕加藤休ミ

〔発行所〕文溪堂

〔初版〕2019年6月

〔価格〕1,300(税別)

〔ページ数〕32P



《ストーリーについて》


『だれにもいっちゃいけないよ』とたぬきが自分のお腹のヒミツを自慢します。


それを見た、リスやアヒルそれからコアラやペンギンたちも次々と自分のヒミツを打ち明けます。


さぁさぁ、何かヒミツなんでしょう。


奇想天外摩訶不思議!まさかまさかの展開に、脳が思考停止すること間違いなしの楽しい物語です。



《10コの視点》


【主なキャラクター】

・たぬき

・リス

・アヒル

・コアラ

・ペンギン


【舞台】

・それぞれが住んでいるところ


【構成】

たぬきが自分のヒミツを見せる(ヘソがタコヤキ)

リスやアヒル、コアラやペンギンたちも次々と自分のヒミツをみせる(体の一部が食べ物)

さらに、たぬきがもう一つのヒミツを見せる

たぬきのヒミツが、他の動物たちにも移る


【文】

動物たちの端的な話し言葉で構成されていて、小さな子ども達にも解りやすいと思う。動物によって一人称の言い方も違って、面白い。特に面白かったのはコアラですわよ。


【絵】

作者がクレヨン画家ということもあり、動物の毛並みや食べ物の質感にはもってこいだと思った。とにかく、登場してきたタコヤキがめちゃくちゃ美味しそうだった。


ちなみに、クレヨンて歴史が古い画材で18世紀にはあったそうな。


【ハッピーエンド】

みんなで、お腹からタコヤキを出しながらのハッピーエンド。


【表表紙・裏表紙】

たぬきが、正面を向きお腹を隠しているような絵。黄色い背景に、茶色のたぬきが際立ってみえる。


【見返し】

ロゴマークの吉野家並みのオレンジ色の用紙。食欲が掻き立てられる色ですな。


(引用:公式ホームページ)


【題字の文字】

彫刻刀でつくったようなフォントが、登場するたぬきと合うなぁ〜。



《読み聞かせをしてみて》


『わたしも、おヘソにたべものほしいなぁ(8)』


『たぬきの言い方がスカしてるやろポンポンのページがおかしかった(11)』


『そうね、みんな得意げにヒミツいうたよね(母)』


えー!!!えーーー!!!って、ページをめくりながら驚いてましたね。これだけ物語が、ぶっ飛んでいたら面白いし、読み聞かせを終えた後、とにかくタコヤキが食べたくなりましたね。食べたい!



《おしまいの言葉》


わたしの20代はタコヤキパーティーが流行ってましてね。友だちと遊ぶとなるとよく、タコヤキ焼いてましたね。


例えばタコは高いから、こんにゃくを代用してみたり、コーンやウインナー、チーズなども入れてましたね。あぁ、そんな青春時代を思い出しました。(笑)


あとは今年行った〝さくらももこ展〟のナンセンス・ワールドエリアで感じた、衝撃も思い出しました。


ナンセンスって、ほんと奇想天外すぎて頭が真っ白になるし、でも、その境地に連れて行ってもらえる幸せがあるんやないかとか。


ナンセンスは、ナンセンスがないとナンセンスを極めることが出来ないと考えてます。(早口言葉かよ)


今日みたいに台風で気がピリピリしているからこそ、ありがたかったです。サンキューたぬきちゃん。




☆彡ナンセンス研究家コボシより