今回は「僕はキャバクラが嫌いだ」という話をしようと思います。
何年か前に、職場の先輩に連れて行ってもらった時のことです。
仕事終わりに普通の居酒屋でお酒を飲んでいて、「二軒目どーする?」という流れになりました。
先輩は、酔うと気が大きくなりがちな人で、店員さんに偉そうな態度をとったりするところが僕としては嫌でした。
その先輩は、その時点で結構飲んでいました。
その場には僕の後輩もいたので「後輩も行くなら二軒目も付き合おうかな」となんとなく思っていました。
先輩はその後輩に気を利かせたのか、「キャバクラ行ったことある?」「行ったことないなら、人生経験として連れていってあげるよ」と言いました。
後輩も乗り気で「あざす!」なんて言うもんですから、僕も流れで行くことになりました。
この時点では、僕はちょっとウキウキしていました。
タクシーで新宿歌舞伎町まで向かい、小慣れた様子でキャバクラへと向かう先輩。
どうやら何度か行ったことのある店にお気に入りの女の子がいるらしく、その店に行くことに。
店に着くとインテリヤンキーみたいな格好のボーイさんやら、露出多めのドレスを着たキャバ嬢がわんさか。
そこで先輩がキャバ嬢に向かって一言。
「おー久しぶり!今日は部下連れてきた!」
部下?
普段は一切「部下」なんて言わないので、そこがちょっと気にはなりました。
しかし、人間の欲望を詰め込んで具現化したような煌びやかな店内の雰囲気に圧倒され、そんなことも忘れて三人はテーブルに。
するとすぐさま三人の間にキャバ嬢が一人ずつ付きます。
キャバ嬢と絡むときの先輩は、あえて自分を卑下したようなことをキャバ嬢に言った後、後輩である僕に話を振ります。
こんな感じです。
「いやぁ俺は仕事さぼってばかりで、使えないやつだからなぁ。みんなの足を引っ張ってばかりなんだよ……ね、◯◯(僕の名前)」
これを言われた僕はこんな感じで返します。
「いやいや、そんなことないですよ!先輩は足なんて引っ張ってないですのよ!」
無理やり褒めなきゃいけないときって薄っぺらい内容だったり、オウム返しになったりします。
キャバ嬢はというと、「◯◯さん(先輩)、謙虚なんですねー」とか「◯◯さん(先輩)本当は優秀なんですね」とか、褒めそやします。
そんな感じの面白くない時間が続き、10分くらいが経過した頃、キャバ嬢が僕らに言います。
「私もお酒飲みたいなー。頼んでもいい?」
キャバ嬢への飲み物代は、当然こちらが払うことになる。
正直、僕は楽しくなかったので、お金を払いたくありません。
ただ、無下に断るのもどうなのか、と。
仮に、「一杯はドリンクを飲ませる」といった類の、暗黙のルール的なものがあったとしたらどうしよう、などと考えてしまいました。
すると迷っている僕を見かねて、先輩が「どうするの?俺はどっちでもいいよ。まかせる」と言ってくれました。
その言葉を信じることにして僕はドリンクの要求を却下しました。
「えー…」とキャバ嬢。
すると、その悲しそうなキャバ嬢の顔を見た先輩が一言。
「こいつ、空気よめてねーな。あとで説教しとくわ」
キャバ嬢に向かって、僕を親指で指しながらこのように言ったのです。
僕はカチンときました。
今更ですが、この先輩、普段はこんな偉そうではないんです。
特に二人きりのときは、店員に偉そうにすることを除けば、まあ、良い人です。
しかしこの時は、お酒が入ったことと僕の後輩がいたことが大きな要因となり、とっても不遜な先輩となっていました。
なぜ僕の後輩がいると、僕に対して偉そうになるのか。
後輩にとって、僕は先輩。
その先輩(僕)を説教できる、さらに偉い先輩。
このような構図が作れるからなのです。
もう動物です。
先輩のこの習性については、僕と同じようなケースで被害にあった人が他に数名いるため、社内ではもはや周知の事実でした。
先輩の「あとで説教しとくわ」で完全にやる気をなくした僕は、その後の30分くらいは真顔で過ごしました。
僕の隣にいたキャバ嬢の質問にも無表情で、しかも小さな声で答えました。
我ながら、明らかに怒ってました。
キャバクラ全然楽しくないじゃん、心の底から思っていました。
そして僕の明らかに下がったテンションのせいでテーブルは不穏な空気になり始めた頃、お会計を済ませることに。
店の外にでた時、さすがに僕の怒りの様子に気づいたのか、先輩が僕と二人きりで話そうとおもったのか、後輩に「今日は解散にしようか。おれは◯◯(僕の名前)に説教しないといけないから」と言って、後輩を帰しました。
ここにきてもアニマルスタイルです。
自分を大きく見せようと必死です。
メンタリストDaiGoのこの言葉を先輩に見せてやりたいです。
何年か前に、職場の先輩に連れて行ってもらった時のことです。
仕事終わりに普通の居酒屋でお酒を飲んでいて、「二軒目どーする?」という流れになりました。
先輩は、酔うと気が大きくなりがちな人で、店員さんに偉そうな態度をとったりするところが僕としては嫌でした。
その先輩は、その時点で結構飲んでいました。
その場には僕の後輩もいたので「後輩も行くなら二軒目も付き合おうかな」となんとなく思っていました。
先輩はその後輩に気を利かせたのか、「キャバクラ行ったことある?」「行ったことないなら、人生経験として連れていってあげるよ」と言いました。
後輩も乗り気で「あざす!」なんて言うもんですから、僕も流れで行くことになりました。
この時点では、僕はちょっとウキウキしていました。
タクシーで新宿歌舞伎町まで向かい、小慣れた様子でキャバクラへと向かう先輩。
どうやら何度か行ったことのある店にお気に入りの女の子がいるらしく、その店に行くことに。
店に着くとインテリヤンキーみたいな格好のボーイさんやら、露出多めのドレスを着たキャバ嬢がわんさか。
そこで先輩がキャバ嬢に向かって一言。
「おー久しぶり!今日は部下連れてきた!」
部下?
普段は一切「部下」なんて言わないので、そこがちょっと気にはなりました。
しかし、人間の欲望を詰め込んで具現化したような煌びやかな店内の雰囲気に圧倒され、そんなことも忘れて三人はテーブルに。
するとすぐさま三人の間にキャバ嬢が一人ずつ付きます。
キャバ嬢と絡むときの先輩は、あえて自分を卑下したようなことをキャバ嬢に言った後、後輩である僕に話を振ります。
こんな感じです。
「いやぁ俺は仕事さぼってばかりで、使えないやつだからなぁ。みんなの足を引っ張ってばかりなんだよ……ね、◯◯(僕の名前)」
これを言われた僕はこんな感じで返します。
「いやいや、そんなことないですよ!先輩は足なんて引っ張ってないですのよ!」
無理やり褒めなきゃいけないときって薄っぺらい内容だったり、オウム返しになったりします。
キャバ嬢はというと、「◯◯さん(先輩)、謙虚なんですねー」とか「◯◯さん(先輩)本当は優秀なんですね」とか、褒めそやします。
そんな感じの面白くない時間が続き、10分くらいが経過した頃、キャバ嬢が僕らに言います。
「私もお酒飲みたいなー。頼んでもいい?」
キャバ嬢への飲み物代は、当然こちらが払うことになる。
正直、僕は楽しくなかったので、お金を払いたくありません。
ただ、無下に断るのもどうなのか、と。
仮に、「一杯はドリンクを飲ませる」といった類の、暗黙のルール的なものがあったとしたらどうしよう、などと考えてしまいました。
すると迷っている僕を見かねて、先輩が「どうするの?俺はどっちでもいいよ。まかせる」と言ってくれました。
その言葉を信じることにして僕はドリンクの要求を却下しました。
「えー…」とキャバ嬢。
すると、その悲しそうなキャバ嬢の顔を見た先輩が一言。
「こいつ、空気よめてねーな。あとで説教しとくわ」
キャバ嬢に向かって、僕を親指で指しながらこのように言ったのです。
僕はカチンときました。
今更ですが、この先輩、普段はこんな偉そうではないんです。
特に二人きりのときは、店員に偉そうにすることを除けば、まあ、良い人です。
しかしこの時は、お酒が入ったことと僕の後輩がいたことが大きな要因となり、とっても不遜な先輩となっていました。
なぜ僕の後輩がいると、僕に対して偉そうになるのか。
後輩にとって、僕は先輩。
その先輩(僕)を説教できる、さらに偉い先輩。
このような構図が作れるからなのです。
もう動物です。
先輩のこの習性については、僕と同じようなケースで被害にあった人が他に数名いるため、社内ではもはや周知の事実でした。
先輩の「あとで説教しとくわ」で完全にやる気をなくした僕は、その後の30分くらいは真顔で過ごしました。
僕の隣にいたキャバ嬢の質問にも無表情で、しかも小さな声で答えました。
我ながら、明らかに怒ってました。
キャバクラ全然楽しくないじゃん、心の底から思っていました。
そして僕の明らかに下がったテンションのせいでテーブルは不穏な空気になり始めた頃、お会計を済ませることに。
店の外にでた時、さすがに僕の怒りの様子に気づいたのか、先輩が僕と二人きりで話そうとおもったのか、後輩に「今日は解散にしようか。おれは◯◯(僕の名前)に説教しないといけないから」と言って、後輩を帰しました。
ここにきてもアニマルスタイルです。
自分を大きく見せようと必死です。
メンタリストDaiGoのこの言葉を先輩に見せてやりたいです。
良いこと言ってるので、明日、先輩の机に貼り付けておこう。
そんなこんなで、二人きりになり、先輩が
「まあさっきは言い過ぎたかもしれないけど、あの場では飲み物を頼むべきだったと思うよ。俺も今までそういうことを教えてきたつもりだし…」と言ってきました。
僕は怒りをおさえられず、
「『どっちでもいい』みたいなこと言ってたじゃないですか。僕はああいった場でのマナーとか先輩から何も教わってないですし、楽しめませんでした。こんな感じなら、もう一緒に行きたくないです。」
と、興奮しながら言ってやりました。
先輩もちょっとたじろいでいましたが、最終的には謝ってくれました。
とまあ、そんな嫌な思い出があるので、僕はキャバクラが嫌いです。
ここまで書いてふと思いました。
これが先輩の立場だったらどうなるのでしょう。
こんな感じですかね。
後輩2人と飲んでいた
↓
後輩の社会勉強も兼ねてキャバクラに行く
↓
いつものように楽しく飲んでいたらそのうちの後輩1人が明らかに不機嫌
↓
店を出て2人きりで話すも、なぜか「一緒に行きたくない」と言われる
↓
なぜか謝る
↓
明日、メンタリストDaiGoの言葉がなぜか机にはられる
これはこれで先輩も被害者ですね。
こうやって世の中には、自分が加害者だという意識を持っている人より、被害者意識を持っている人が増えていくのですね。
特に、「いつも自分ばかり嫌な思いをしている」と考えがちな方、気をつけてみてください。
あなたが第二の先輩になっているかもしれませんから…。
-終-
いやなにこれ笑