「旅に病で 夢は枯野を かけまわる」


            松尾芭蕉





大阪の南御堂にあり、銀杏並木の木かげにあったそうです。

町が発展し、南御堂へ移転。

かつて、銀杏の木かげには、寂しげに

「此附近芭蕉翁終焉ノ地トイフ」

と彫った石が、ぽつんと立っていて、その傍らに

「旅に病で…」の俳句の碑が立っていたとのことです。


元禄7年の秋、芭蕉は、故郷の伊賀をたちこのあたりにあった

旅籠の花屋へたどり着いた。


ひどく体調が悪く生死の一大事を前に

「是も妄執の一つといふべけん。いまは、ほいなし」

いまは、もうしゃあない。と言いながら、十月十二日。

51歳で、天へ還っていかれたそうです。



生死の狭間にあっても「俳句」

人生を生きぬくすがたがこころにしみます…。






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