金融リテラシーとは

経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力を指す言葉です。金融広報中央委員会の金融リテラシー・マップ によると家計管理や生活設計、金融・経済の知識などの分野が挙げられており、小学生〜大学生・若年社会人〜高齢者までと年代ごとに区分けがされておりそれぞれの年代で必要な知識が記載されています。年齢やライフステージごとに必要なお金にまつわる知識という感じでしょうか。

例えば

  • 子供ができた時に保険はどうすればよいか?
  • マイホームの購入を考えているが適切なローンの組み方は?
  • 早期リタイアした場合必要な老後の資金は?

 

日本人は金融リテラシーが低い

日本人は欧米諸国に比べて金融リテラシーが低いといわれています。日本銀行の資金循環の日米欧比較(2023年)のデータによると日本人の現預金の割合は50%を超えており、貯金が好きな日本人というイメージ通りの結果でした。積極的な投資先である株式の割合も11%しかなく、米国・ユーロ圏に比べても低い結果となっています。

 

原因の1つ目はこれまで日本は長期においてデフレだったことことが挙げられます。デフレ下では「もの」の価値が下がっていき、相対的にお金の価値が上がるので、結果として貯金をしていることは最善の選択肢の1つでした。しかし、現在はインフレが加速しているのは周知でこれまでと同じ考え方ではうまくいきません。

 

2つ目は学校でも家でもお金についての教育が行われていないことです。当たり前ですが投資をしてない人が別の誰かに投資を教えることはできません。日本人の価値観として「投資は危ないもの」というのが定着しており、投資をしたことがない親から子へ考え方が受け継がれていきます。年功序列で給料の上がり続ける高度経済成長期はそれでも良かったかもしれませんが、環境が変わり給料が上がらない現在の日本ではその考えは命取りになりかねません。

 

対して、欧米などでは小学校からお金に関する授業が行われています。「投資」「株式」「利回り」といった資産運用や金融に関する知識を、早い段階から勉強しています。日本でもようやく2022年4月から高校生に対して家庭科の一部で金融の授業が始まりました。しかし、現在大学生以上の方は自分で情報を取りに行くしか金融リテラシーを身につける方法がありません。

金融リテラシーを高めるためには

金融広報中央委員会の金融リテラシーに関するクイズがあったので良かったら挑戦してみてください。
金融リテラシークイズ 何点取れたかコメントいただけると嬉しいです!!

 

金融庁によると身につけるべき金融リテラシーとして「知識の習得に加え、健全な家計管理・生活 設計の習慣化、金融商品の適切な利用選択 に必要な着眼等の習得、必要な場合のアド バイスの活用など行動面を重視。」と定めています。

 

簡単にいうと、収支は黒字化して習慣化しましょう。金融商品を適切に使いましょう。分からなかったら専門家へ聞け!というような感じでしょうか。収支の黒字化については家計簿をつけるのがおすすめです。銀行やクレジットカードと連携できるマネーフォーワードがおすすめです。

 

個人的には、関連本を1〜3冊読めば一生使える金融知識の基本が身につくのでこれほどコスパ・タイパともに最も良い良い自己投資の一つだと思うのですが、お金の知識がなくて損する人が多くてもったいないですね。。。

まとめ

  • 金融リテラシーとは経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力のこと。
  • 日本人はお金に関する教育がなく金融リテラシーが低い。
  • 金融リテラシーは自分で進んで勉強するしか無い。
  • お金に関する知識を身につけることはコスパ・タイパともに最強。

少しでも皆様のお役に立てば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。