こんにちは
この前、仲間との雑談の中で僕が司法書士受験生にマウント取られてディスられた話になりました
もうずいぶん前の話ではありますけど、6月ぐらいまでは新入会員の方も多いと思うし勘違いしている受験生も多いと思うのでお伝えできればなと
あくまで個人の主観も入るんでクレームは受け付けません
まぁたいした話ではないんですけど、行政書士受かってるのになんで司法書士受けないんですか?行政書士じゃあ食えないし、ダブルライセンスの方が有利ですよね?と
なんでどこの誰かもわからんヤツにこんな事を言われなあかんのかとは思いましたけど
まぁ確かに司法書士は試験が難しいから受験生が勘違いしてしまうのも無理はないかなと
でも行政書士も難しいんですよ
まず180点取ったら全員合格の絶対試験
これウソ
確かに記述抜きで合格する人もいます
全体の何人?
というかそのレベルの人なら記述も点取れる
では残り大半はどうか?
各予備校によって記述は合格者数の調整しろになっているとは言われています
コレはその通り
調整されたら絶対試験とちゃうやん
では合格者数とは?
日行連の冊子を見てて思いましたけど、廃業者数の多い年は合格者数も多い気がするんですよ
日行連、各単位会や支部は会員の会費で維持されてますからね
まぁ試験もこんな感じで簡単ではない
とはいえ司法書士試験に比べれば確かに簡単で入口は広いです
問題は入口から先ですよね
最近開業した人はまさに今ぶち当たってるとは思いますが
入口を入った後が狭すぎるんですよ
例えるなら1,000室を超えるマンモスマンションにエレベーターが1機しかない状態
僕もそうでしたけど、コネも金も無い状態で始めてエレベーターに乗れなかった人は階段で最上階を目指すわけですよ
しんどいに決まってるやん
実務面でも許認可を扱うなら、人にもよると思いますけど、年単位の勉強と経験が必要になりますよね
では受験勉強で身につけた民法を使って相続などの民事法務を扱う場合
コレもかなりの落とし穴です
許認可の場合は基本的に行政書士の独占業務です
でも例えば相続の場合の競合相手は先輩行政書士の他に
弁護士
司法書士
税理士
税理士さんの場合は相続税の関係で強い部分ではありますけど、弁護士さんや司法書士さんとは知識で勝負することになるわけですよ
相手は競合ではなく強豪なので結局は相当量の勉強が必要になるわけですよね
なので司法書士さんは合格者レベルならすぐ実務に入れるかもしれませんが、行政書士が実務に入れるレベルになるまでの勉強量も大変なんですよと言いたいわけです
落ちたら本当の意味で終わりですから
ただ他士業と比べて値段を下げてお得だから仕事が取れると考えるなら、開業はやめた方がいいです
かかる手間は同じなのに値引きなんて時間単価の計算ができていないということなので経営者に向いていません
あとダブルライセンスの問題ですけど、士業は常に勉強です
やっているうちに仕事も忙しくなってくればあっちもこっちも勉強して極めるなんてできませんよ
だから他士業と連携して仕事をするわけですけど
僕だって弁護士さん、司法書士さん、社労士さん、税理士さん、中小企業診断士さん、土地家屋調査士さん、これぐらいは連携していて同時進行で仕事ができるのでワンストップが原則なんですよ
だから誰が窓口になるかだけの問題ですね
ということで入口に立っただけでなく行政書士として歩き始めれば、行政書士は報酬も他士業と比べてわりと高かったりするので行政書士はちゃんと食えますから
長々と書いてきましたけど、入口に立っただけで前に進もうとしない人や、その人達の発信を間に受けて行政書士は食えないと言っている人の話は無視しましょう