眼は存外、口よりも素直に人を語る❗あさのあつこ著 夜叉桜 | 生きているだけで儲けもの

眼は存外、口よりも素直に人を語る❗あさのあつこ著 夜叉桜

あさのあつこ著

弥勒シリーズ第2巻

夜叉桜(やしゃざくら)


 入院中の昨年の7月

 病院のコンビニで一冊の本を購入

 それが、弥勒シリーズを読み始めるきっかけ

 

鬼を待つ(第9巻)

 なかなか面白いぞ~

でも、登場人物の過去がわからない😖

 ならば、シリーズ第1巻を買おう✨


 

弥勒の月

 すんげー面白いぞ~❗

 ならば、文庫で発行されている全巻を1と9巻を除いて買おう🎵

 その時の様子が、下のブログ

 


 今の入院中に読む1冊として第2巻を持ってきました。

 一気に読んじゃいました。


少しネタばれあり

ご注意を❗


 主な登場人物は

 北定町廻り同心 木暮信次郎

 木暮から手札をもらっている岡っ引き 伊佐治

 小間物問屋「遠野屋」主人 清之介


 清之介は、ある藩の武士であったが、兄、宮原主馬から

 

全てを捨てて生き直せ


と命じられ、藩を出奔

 武士であった時の名は、清弥

 仕事は、父から命ぜられるまま、人を殺す。

 手始めに、乳母

 そして、出奔する時に父、忠邦を斬った。

 

 全てを捨てて生き直せ❗と言った兄。

商人となって江戸で暮らす日々。もう会うことはないと思った兄が、自分を拉致し監禁している場所に現れる。

なぜ拉致し、監禁したのか?

父、忠邦が命じたのと同じように、生かしておけない奴(自分の敵)を殺せと命ずるためにである。


 そこでタイトルの一言


眼は存外、口よりも素直に人を語る


 清之介が兄と会っている時に、心の中で思ったことである。

 しかし、兄は微塵も眼で語らない。


 人が己の眼の中にちらつかすものは数多ある。

 眼は語り、色を変え、人の内にあるものをほろほろと雫す。

 

目は口ほどにものを言う


 よく言われますね。

 なかなか目から人の機微読み取ることは難しい。

 目だけでなく、顔の表情、仕草などから総合して、人は察するのだと思う。人の数多の感情を目から読み取る事ができるのは、百戦錬磨の達人くらいなものでは❓

凡人の私には到底無理である。


 色々と述べましたが、清之介と兄、主馬との邂逅に割けているページは、ほんの僅かです。

私が思うに、これから何巻も続くストーリーの前触れではないのか❓


 本編は、女が数人首をかっ切られて殺される。

普通に考えれば、変態野郎の仕業、

しかし、この殺しには、絡みに絡まった糸。それを丁寧に同心信次郎と岡っ引き伊佐次がほどいていく。

そして、最後にたどり着いたのは、何人もの人が殺された殺人の動機は、それに関わる人間のそれぞれの動機からなる。

殺人の動機。ほどけた~👍と誰もが思った時に、信次郎が、本当の動機は、これでないのかい❓

人の心を見透かしたように話し始める。犯人自身も本当の動機をそこまでハッキリと認識してない動機を。


 同心信次郎は、遠野屋主人清之介に

おめぇーの回りでは、必ず殺人が起こるよな❗

 そう、これからも続くのです。

 3巻を読み初めて、ヒシヒシときます。

これも読み続ける楽しみであり、清之介と兄、主馬の対決はどうなるのか❓

そして、同心信次郎と岡っ引き伊佐次は、清之介の過去を、どんな事(事件)で知り得るのか❓

楽しみで仕方ありません。

9巻を再読するとして、10巻まで一気読みだな😃