ちょっと過ぎてしまいましたが、3/21は久々のソロライブでした。
昨年11/2の「弾きっぱなし」でもソロコーナーはあったものの、ブッキングという形式では昨年8月のimix以来、野方のソロは1年振り。

20150321



夜のライブ前に個人リハでスタジオに入ったのだが、
そこで借りたR社のエレピ、RD-800の鍵盤が重くて出音も全然手応えがなくて、軽く本番前に撹乱状態でした。
R社ステージピアノの上位機種ではあるものの、ちょっと自分には相性悪いみたい。

そんな不安を抱えつつ、野方へ。

リハでピアノ鳴らしたら、さっきまでの不安は何処へやら。
もっといい音がするハコは幾らでもあるのだろうが、やっぱりこのハコの音が好きだ。


1.絶海
こばひっソロライブでの世界観を提示するためにとても有用な曲。
ソロでは毎回やっていて、今回は直前までセトリから外していたのだが、結局この曲の力を借りることにした。


2.海が泣いている
一昨年末にやって以来久しぶりのセトリ入り。「ZABADAKの新曲ですか?」という声も上がった1曲。
影響を受けたら隠せないモンですね。後奏のギターソロも鍵盤での打ち込みです。良い時代になりました。


3.69°11'N(北緯69度11分)
IVに6thと9thと#11thを乗っけて回してテーマを作り、それ以外はステージ上で考えながら基本フリーダムに流した1曲。
自宅でやってることをステージに持ち込んでみたという話。
スタジオでは結構色んなフレーズが出てきたんだけど、流石に本番ではそこまで引き出しを開けられなかったと思う。精進せねう゛ぁ。
これくらいの緯度まで行くと、白夜とか極夜といった現象が見られるので、それを感じられるような曲に仕立て上げて行ければ、などと。


4.青鹿毛の弾丸
RealGuitarで2tr使ったオケを持ってきて、ライブでピアノを合わせるという手法ですっかりソロライブでは1軍に定着した感があります。
ギターも鍵盤で録ってるんですが、あまり修正は入れてません故、少々怪しいところも。


5.一番輝いた場所で
初めて「歌詞を見ずに」最後まで歌いきりました。
どうしても「歌」というものを全然やってこなかったので、ソロ歌と違って「弾き語りだからちょっと甘えてもいいや」と言わんばかりに毎回歌詞を置いている。
だが、この曲は他の曲以上に「自分の意志」を強く出しているので、歌詞を見ずに歌ってみました。


というわけで、演奏した5曲を軽く振り返り。


共演者さんで、特に印象に残ったところにも触れておく。


*山口一道さん
「ブルースは『労働』というところから」という話、恥ずかしながら存じておりませんで。
iwooというハコ、ギターで出演する方はフォークシンガーが集うことが多く「ストロークでコード感」という音を聴くことが多い中、ブルースギターでコード感の無い、それこそオケの中からバッキングギターだけを抜き取って、そこに歌を乗せたようなプレイが印象的でした。

中でも「Stomp」という曲だったか「真面目なんかじゃない、強いられているだけ」というフレーズが強く刺さります。
しかし本当にいい音がするギターでした。
なんというか、技が見えやすい音楽という感じ。ということは力押しが利かぬということか。
自分みたいに「とにかく音で埋める」というスタイルとは対極、自分にはできない世界を見る事ができたような。



*白嘉さん
彼が展開する無伴奏ネタ「チェリーシリーズ」において非常に興味深かったのは「再現性があるか」という点。
というのも、一度過去にステージを見たことがあって、本シリーズの筆頭曲「チェリーセオリー」を聞いた時に「この形式で毎回、同じ節回しで歌えているのかな」というのがよぎった。
それも要らぬ老婆心であり、こんなこと言ったら失礼極まりないのだが、気持ちいいくらいに迷いが無い歌だったように思います。

#なお、内容については笑えるというか切実に刺さりますので、深追いはしないでおきます、えぇ、えぇ。

そんなチェリーシリーズばかりに耳が行きがちですが、構成がちゃんと練られていて、
ともすれば「カラオケの延長」になりがちなソロボーカルのステージにあって、ライブの体を保っていたと思います。
自分の出演順は彼の次だったんですが、とてもやり易かった。

#比較対象があまりにアレだが、
#河井英里さんの造語曲「シャ・リオン」だって、造語といえども(メロディーは勿論だが)
#言葉に再現性がある故に「歌い手のモノになってる」と思うんです。



なんかエラソーなこと書いてホントスミマセン。
吸収すべきことを自分のために記していくと、どうしてもそんな風になっちまうので許せ許せ許せ許せ(残響音含む)


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次のライブは、毎年4月の恒例「トリオンプ音楽祭」です。

日時:4/5(日) Open11:30/Start12:00
会場:カフェ トリオンプ
銀座線末広町・2番出口より徒歩1分/JR秋葉原と御徒町の中間くらい(徒歩6~7分程)
前売1000円、当日1200円(+1Drink 500円) ※再入場OK


*タイムテーブル

11:30~ 入場開始
12:00 開会式
12:10~12:50 cat☆trick
13:00~13:20 観世零音
13:30~14:10 小林未来
14:20~14:50 飛び入りタイム①
15:00~15:30 とりいまりこ
15:40~16:20 さゆり
16:30~17:00 catol
17:10~17:50 飛び入りタイム②
18:00~18:40 こばひっ
18:50~19:10 三苫直美
19:20~20:00 LifeBird(らいふばーど)
20:00 閉会
(敬称略)

ゲスト:Niya・北徳洋


さて何やろっかなー。