11/2、Iwoo NOGATAで「こばひっさん 弾きっぱなし」でした。
共演者、そして御来場の方々、本当にありがとうございました。
ひきっぱ表紙

何を持って「はじまり」かはちょっと特定しかねるんですが、今年で弾き始めてから20年です。
布袋バンドからはじまり、LUNASEA、ラルク&GLAYなんてやってきて、途中休止期間もあったんですが、30過ぎて幻月堂、そして今年ヘリオトロープを組んで掛け持ち状態でやらせてもらってます。
回りからは隠れて「いい歳して」、なんて言われてるかも知れませんが、そんなこと言ってたら続けられるモノも続かないので。


準備期間もあんまりなく、合わせる回数もそんなに無かったのにかかわらず、本当にいいステージにになりました。
あんまりこの言葉は使わないで居たのですが、「集大成」としての区切りにはなったのかな、と思います。
とは言ったものの、この日を境に何かが始まって何かが終わる、というわけでは無いですし、今まで同じお付き合いをして頂ければと思います。
また、お初の方も、もしよろしかったら今後ともよろしくお願いします。


23曲3時間を18分に纏めた全曲ダイジェスト音源を作りました。
最後文字が流れるところでエンコード乱れてますが、そこはYouTubeの限界突破ということでご勘弁w
全曲コメンタリーをつけてみたので、時間ある方はこいつを見ながら読んでもらえれば。
あと、モノによっては、日を置いて1曲フルで公開も考えてます。



1.桜
いきなり無謀な9分ピアノソロw
4月の佐藤裕紀企画で一度やってるので勝算ありの選曲だったんですが、やっぱりアラは出るもんで。
後半に行けば行くほど、重厚さと繊細さがめまぐるしく切り替わるので、色々大変です、えぇ。
「桜」という曲名は数多ありますが、基本的に「満開」とかその周辺の時期がテーマの曲が多いと思います。
が、この曲は「桜」の1年だそうで、最後に満開になって終わるという風情。
ちょっと最後は粗い演奏になっちゃったかなー。というか次に演奏するのはいつだろうか。


2.プリズム
「電脳コイル」というアニメのテーマ、略すと「電ノコ」というらしくスタジオで聞いて一瞬「!?」となったなど。
先の「桜」がプロローグなら、こちらはオープニングに相応しい、爽やかな感じになったと思います。
原曲、池田綾子さんの声に幻月の梓さんの声は良い感じでマッチしてます。
でも、もう少しゆったりやれれば、もっといい演奏になったかと。課題やね。


3.スピラーレ
ARIA3期のOPですが、牧野由依さんが歌う原曲というよりは、作曲者である窪田ミナさんのピアノソロ版があります。
軽やかで、原曲には無いような疾走感すら感じられる窪田さん版のアレンジを念頭に組んでみました。
作詞者である河井英里さんはこの曲がリリースされた半年余り後に他界。
そう遠くない未来に自分がどうなるかを知っていたかのような歌詞に触れる度に、彼女の遺書だと思って演奏してます。
結構な難曲だと思いますが、梓さんの柔らかい声が見事にマッチしているかと。

アニメソングをやるのにアニメの中身は全く知らない、という中で演奏しているのが殆どですが、今世紀入って最初から最後まで見た唯一のアニメです<ARIA


4.約束のうた
とにかく原曲はテンポが遅いのでスタジオでやると、本当に「常軌を逸したレベル」で加速していきますw
で、結局「まぁ破綻してないからいいや!」という結論に達するというのはお約束。
吉良ハモリパートを入れられれば重厚さは12倍(当社比)くらいにはなると思うんですが、
結局手を出せず演奏に徹する形で勘弁してもらいましたw


5.Morning Twilight
拙作詞、曲の幻月堂オリジナル曲。
「主張を語れば潰され、夢を語れば笑われ、そんな物分かりの悪い奴等に絡まれつつも、生きてるだけでそればめっけもんだなー」なんて思いながら歌詞を書いてました。
もともとはインストでやることを前提に作ってたのでボーカルの音域が非常に広く、ボーカル一人になった幻月堂において梓さんには少々申し訳ないことをしたかなと思ったんですが、
ヘリオの高坂夏海さんが手を挙げてくれたので、今までとは違った種の厚さが出ました。

夕焼けも深まって遠くから人を認識できない様子から「誰そ彼」→「たそがれ」になったと言いますが、
朝焼けが始まる直前くらいの時間帯の場合、「彼は誰」→「かわたれ」なんて言い方をします。
本当は「かわたれ時」の良い訳があれば曲名をそれにしようと思ったんですが、結局夕焼けも朝焼けも「Twilight」しか出てこなかったので、この曲名で。」


6.アイモ O.C
Niyaさん登場、そして本日のやらかし曲その1w
リードシートを貰ったんですが、コード譜を清書していかなかったので途中で飛びました。
ゴメン、超ゴメン。まぁ過ぎたことだし許せ許せ許せ(残響音含む)
原曲は重い上にコード感があまり無い部分もあるので、最初貰った時に結構な自由度がある曲だなと思って即決。
あとでリベンジさせて下さい(切実)


7.美しい人
幻月堂パートの締め曲。リハーサルで横に居た高坂さんを唸らせるクオリティーに持って行けました。
というかこの曲は高坂さん居ないのに、彼女もう自分で歌う気になってますw、しゃーねぇ相手してやるか(誰)
曲前のMCで「前半戦のハイライト的な綺麗な~」みたいなこと言ったら絶妙なタイミングでNiyaさんから「ハードル上げないで下さい!」とツッコミ。
しかしこの曲梓さんのVo、Niyaさんのハモや、川村さんのギターも強く前に出ていて見事に決まりました。これはもう一度と言わず何度でもやりたい。
本日のベストアクトその1。


8.絶海
ここからインスト。これはソロライブの定番曲。
「今、国内旅行どこでも行けるとしたら」という問いに対してノータイムで「南鳥島」と答えるような、そんなイメージです。(どんなだ)
4拍子が3拍子に化けたり、その中でも途中でテンポが変わったり、作ってるときは意識してなかったんですが、上っ面だけはプログレしてるつもり。
6月のUnionZealFesではリーディングと合わせて演奏しましたが、この曲でもってどんなイメージを持ってもらえるかは、聞き手一人一人違うものだと思います。
主張が無いのが主張です。ややこしい奴でスマヌ。


9.晩夏
1ステージ目最後の曲。
去年野方で共演した、なつみゆずさんがステージでボカロ曲「墓参り」を弾き語りしたときに、
時期的なこともあって客席でヤバいことになってまして、その時のことを思い出しながらコードを並べてできた曲。
いや、まだ完全には固まっていなく、初演の時に「演奏しながら徐々に完成が見えてくる」という話をした覚えがあります。

夏も終わり、盆も過ぎて毎年8月20日を過ぎるあたり、
2008年夏、先に書いたように河井英里さんが他界されてから2週間くらいした後に、
夏なのに最高気温が時に20度を下回る日々が続いてたことを思い出します。

ここで10分間休憩が入ります。
2ステージ目から先は記事を分けます。