義父は真面目な人で、会社での信用も厚く、
定年までしっかりと勤め上げた。

朝から晩まで仕事一本だった義父…
外に出歩く事もなく、趣味もなく。
いつも家にいて酒を飲む事だけが楽しみになった。
寝起きから飲み始める義父。
アル中になるのに時間はかからなかった。

義母は全ての酒を捨て、毎日言い合いの喧嘩になっていた。
夜中にアルコールを床に落として、探知機が作動して大騒ぎになった事もあった。

家族はいつも義父に怒っていた。

でも、私だけは義父の味方をしようと、一緒にいる時は酒の相手をして楽しい酒にした。
「私が来たとに一緒に呑みましょうね」ってしばらくはそれで飲まない事が増えたけど、私もそんなに義宅へ行く訳でもなく。
あっさりとまた酒に溺れる日々になっていった。

そうしているうちに、肝臓がダメになり糖尿も悪化し、入院生活となった。

きっと寂しかったんだと思う。
もっと子供達を連れて遊びに行ってあげれば良かったのかな。

でも、行けば義母にまた何か言われる…
顔を見るのも話すのもイヤたから。