今日も、サクッとです
ちょっと辛口発言ありです。
インテリアの内装について、ご相談いただくこともあります。
私がご提案するクロスはシンプルで控えめなものが多いです。
(もちろん、クライアントさんのお好みをヒアリングした上でプランニングします)
こちらの写真をご覧ください
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いつの時代に建てられたお家か、お分かりになりますか?
こちらのお家が掲載されている雑誌は、
1987年に発行されたものです。
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1987年といえば…私は物心ついたかどうか、「幼稚園児」だった時代。
ブログの読者さんの中には、まだ生まれていない方もいらっしゃると思います
ある意味ヴィンテージ雑誌ですよね!
ご縁あって私の手元に来てくれた雑誌なのですが、読めば読むほどに発見が多いです。
こちらの土間サンルーム。
クッションの布地模様が「時代」を感じさせます。
家具や、インテリア小物、家電などに時代を感じます。
がしかし!
建物の「内装デザイン」に注目してみてください
白と木目と植物。
とてもシンプルにまとめられています。
こちらのお部屋はブラックの窓枠が程よい存在感。
(当時はTVが「ブラウン管テレビ」です)
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家電や家具には時代を感じますが、シンプルな内装は現代にも十分に通用しますね。
当時はセミクローズド・キッチンが斬新だったのですね。
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やはりシンプルな内装には普遍性を感じます。
こちらのキッチンは「禅」を感じさせるようなシンプルな「和」モダン。
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「LDK」というよりも、
「茶の間(ちゃのま)」と呼びたくなる「床座」の団欒スペース。
1987年の雑誌から感じたのは、
建物の内装と家具・家電・雑貨がすべてそろって「家」になるということです。
「2020年現在の流行」は、必ずしも「建物で表現」する必要はありません。
家具・家電・雑貨で「今」のエッセンスを散りばめつつ、
長年愛することができる「建物の内装」を採用するのも一つの方法なのではないでしょうか。
今風にするなら、クッションを変えればOKですね
華やかが好きな方にはボタニカル柄のクッションはいかが?
シンプルが好きな方には「編み目」がやさしいクッションカバー
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さて、ここからは辛口注意です。
住宅業界にいる知人が以前、
「今の暮らしに合わせて建てる」ということを推奨していました。
「使いにくくなったらリフォームをすればいいだけ」だと。
また、インテリア業界にいる知人も、
「飽きたら、壁紙なんていつでも張り替えればいいのよ」と言っていました。
たしかに業界にいる人からしたら、そういう発想になることもあるのかもしれません。
でも、クライアントさんは、この先の人生、
ずっと住宅やインテリアを最優先事項と考えているでしょうか。
飽きたら数万円かけて壁紙を替えますか?
住みにくくなったら、スグに何十万円、下手したら何百万円もかけてリフォームするのでしょうか。
私は「インテリアコーディネーター」であるまえに「子育て主婦」です。
お金かけるべき部分がほかにたくさんあることを痛感しています。
だから、
「生活が変わったらリフォームしたらいい」
「飽きたら張り替えれば」
という言葉は、
フランスのルイ16世の王妃「マリーアントワネット」の有名なアノセリフに近いなぁと感じるんですよね…。
「パンがなければケーキをたべれば?」
住宅業界、インテリア業界にいれば、興味関心が高く、
家に投資する金額の係数も高くなるのは無理もありません。
がしかし!
クライアントさんの価値観を汲むことをはじめにしていれば、
マリーアントワネット的な発言は出来ないんです。
だから、私には信念があります。
「内装には普遍性を」
「間取りには可変性を」
皆さんにとって何かのヒントにつながるとうれしいです
辛口すみません。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
(おしまい)