先週1週間、息子が春休みで岩手の実家にお世話になっていました。



実家のふかふかの布団で休んでいたら、30年近く前に他界した祖母が夢に出てきました。

祖母はわたしに言いました。

「だいじょうぶだよ」

懐かしさと安堵感に満ちて目が覚めたのを覚えています。



翌日、母と台所に立っていたら玄関チャイムが「ピンポーン音譜と透き通った音で鳴りました。

「お母さん、誰かお客さん来たよ?」

「ほんとだね、誰かな?」

パタパタと玄関へ向かう母

すぐに不思議そうな表情で戻ってきました。

「・・・誰もいなかったよ」



わたしはピンときました。

「おじいちゃんに何かあったんじゃないかな・・・」

85歳の祖父は長期入院していて、体調は低め安定中でした。

母は「ヘンなこといわないでよ」と笑っていましたが・・・。

突然、電話が鳴りました。

祖父の病院から。

体調が急変したとの知らせでした。



スグに駆け付けましたが、呼吸が粗く意識は無い状態でした。

代わる代わるみんなに握られていた手。おじいちゃん・・・。手があったかい。

祖父の子ども、孫、ひ孫。みんな集まりました。

しばらくして天国へ旅立ちました。

おじいちゃんは若い頃、お酒が大好きでした。

お酒が入ると荒れるタイプで母や祖母の苦労を幼い頃からみてきました。

でも初孫のわたしにはやさしく、一緒にお風呂に入ったり、市場に連れて行ってくれたり、

晩酌の話し相手になったりして仲良しでした。

頑固だけど本当はさみしがり屋で不器用。

おじいちゃん。

天国ではおばあちゃんが待っています。

おばあちゃんは「たいじょうぶだよ」って言ってたから、おじいちゃんを任せてってことなんだろうな。

今まで可愛がってくれて本当にありがとう。

おじいちゃんが大好きです。

長い間、ほんとうにお疲れ様でした。どうかゆっくり休んでください。