Rózsa | コバブログ

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漫画原作などやっております。「誰かを呪わずにいられないこの世界で」①巻②巻発売中。
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フリゲ
『ひとにぎりの悪夢』https://www.freem.ne.jp/win/game/21788
『祭りの星語り』https://www.freem.ne.jp/win/game/5657

 

 

 

ロージャ:呪神契約者を根絶やしにする手段はあると思う?

 

ニコラ:はい? 何ですか?

 

ロージャ:あら、今回の死体は呪殺にしては綺麗ね。外傷がない。

 

ロージャ:頭を切開する際には注意して。デロデロになった脳味噌が溢れ出てくるかもしれないわ。

 

ニコラ:分かりました、博士。

 

ニコラ:それで、何ですって?

 

ロージャ:呪神契約者を根絶やしに出来るかって話よ。

 

二コラ:そうですね……、無理なんじゃないでしょうか。今いる全ての契約者が仮に死亡したとしても、新たに呪神と契約する者が現れるでしょうから。永遠に続くと思います。

 

ロージャ:あなたの言う通りね、ニコラ。

 

ロージャ:この遊びには終わりがない。だからこそ楽しいってところもあるのでしょうけど。でも私はね、違うベクトルで呪神に挑戦したいの。……いえ嫌がらせかしら。

 

ニコラ:嫌がらせ?

 

ロージャ:予測不可能な混沌を排除する。効率的に、機械的に、呪神契約者を発見・抹消するの。ネズミでも駆逐するみたいに。彼らはいつも、私達に情熱的であることを要求する。呪神にしろ契約者にしろ結局のところお遊びを望んでいるのよね。だから、そのお遊び自体を一切封じてやるのよ。せっかく命懸けで呪神と契約したにもかかわらず、契約者となった瞬間に私達に捕まってしまうってワケ。呪神も契約者も、何のために自分が存在するのか分からなくなるでしょうね。誰にも知られる事なく終焉を迎えるなんて、きっと彼らにとって最大の屈辱よ。面白いわ。

 

ニコラ:……それが最近のあなたの研究に繋がっているのですね。娘さんへの実験も。契約者排除の効率化。全く素晴らしいお考えです。

 

ニコラ:でもね、私は時々思うのですよ、ロージャ博士。あなたのような人間は豚に食われて死んだほうが、世のためなんじゃないかって。

 

 

 

――― log280_33.