注文住宅の失敗事例6 リビング

 

〜「理想」を叶えたつもりが、ちょっと後悔…?〜

「明るくて、開放感のあるおしゃれなリビングにしたい!」
これは、家づくりをされる多くの方が一度は思い描く

理想のイメージではないでしょうか?

 

大きな窓、吹き抜け、高性能な床暖房…
雑誌やSNSでもよく見る“人気のある要素”をたくさん詰め込んだはずなのに、

実際に住んでみると
「思ったより使いにくい…」

「快適じゃない…」と感じてしまうことも。

 

今回は、そんなリビングでよくある3つの失敗例と、
後悔を防ぐための4つのチェックポイントをご紹介します。

ぜひ、これからマイホームを計画する方の参考になれば幸いです。

 

 

 


 

■ よくある失敗①:窓が大きすぎて、壁が足りない

「たっぷりの陽ざしが入る、明るいリビングにしたくて」
そんな思いで壁のほとんどを窓にしたお施主様。

でも実際に住み始めると…

 

「テレビを置ける場所がない」
「収納棚を置くと窓が隠れてしまう」
「壁掛け時計も飾れない…!」

 

といったお悩みが出てきました。

窓を大きくしたことによって

「壁として使える面が減ってしまい、家具や収納のレイアウトに困る」

というケース、実はとても多いんです。

 

▶ 対策ポイント

窓をデザインする際は、ただ「明るくしたい」だけではなく、その壁に何を置くか、どんな使い方をするかを具体的にイメージすることが大切です。

たとえば、

  • 壁掛けテレビを設置したい

  • 本棚やカウンター収納を置きたい

  • 壁にアートや時計を飾りたい

など、「ここにこういうものを置きたい」という暮らしのイメージを先に描いておくことで、窓の配置が自然と決まってきます。

また、光を取り入れる方法は窓だけではありません。

  • 高窓(ハイサイドライト)

  • 縦長のスリット窓

  • 隣接する吹き抜けからの採光


など、壁を活かしながら光も取り入れる工夫はたくさんあります。

「大きな窓=明るい」だけではなく、「明るくて使いやすい空間」にするにはどうすればよいか?を考えてみてくださいね。

 

 


 

■ よくある失敗②:床暖房、思ったほど使っていない

 

「冬の寒さ対策に」と床暖房をリビングに取り入れたお施主様。

ところが…

 

「光熱費が気になってあまり使っていない」
「結局エアコンとこたつで十分だった」
「使うのは最初だけで、ほとんど稼働していないかも…」

こんなお声を聞くことも少なくありません。

 

床暖房はとても快適な設備ですが、使い方や生活スタイルによっては、コストの割に出番が少なくなることも。

 

▶ 対策ポイント

床暖房はとても快適な設備ですが、実際にどれくらい使用するか?をリアルに想像することがとても大切です。

たとえば、

  • 暖房をつける時間帯は朝だけ?それとも一日中?

  • リビングに長時間座っていることが多い?

  • 小さなお子様やペットがいて床で過ごすことが多い?

  • エアコンやこたつなど、他の暖房設備との使い分けはどうする?

こうした日々の暮らし方や家族構成に応じて、

「本当に必要かどうか」

「どこに入れるべきか」

を検討することがポイントです。

 

さらに、設置費用やランニングコスト(電気代・ガス代)も無視できません。
「とりあえず入れておこう」と考えてしまうと、思ったほど使わずにコストだけがかかってしまうこともあります。

 

どうしても寒さが気になる場合は、床暖房の代わりに断熱性を高めたり、全館空調を検討したりする方法もあります。


「床暖房を入れるか」よりも、「快適な室温をどう実現するか?」という視点で考えると、納得のいく選択ができます。

 

 


 

■ よくある失敗③:吹き抜けにしたら、冬が寒い…

 

「開放感のあるリビングに憧れて、思いきって吹き抜けを採用!」
でも住んでから…

「冬になると暖房が効かない」
「足元が冷える…」
「空気が上に逃げてしまって、もったいない気がする」

 

という声もあります。

特に高気密・高断熱の性能が十分でない場合や、空調の計画が弱いと
見た目は素敵でも、寒さに悩まされる結果になることも。

 

▶ 対策ポイント

まず大前提として、吹き抜けを採用するなら、

断熱性能・気密性能がしっかりした家づくりが必要不可欠です。
そうでないと、冬は冷え込み、夏は暑くなる

「ただの熱抜け空間」になってしまうことも。

 

対策としては、次のような方法があります:

  • 高断熱・高気密な住宅性能を確保する

  • エアコンや全館空調など、家全体を一定の温度に保つ空調計画を取り入れる

  • 吹き抜け部分にシーリングファンを設置して空気を循環させる

  • 日射取得を計算し、冬は暖かく夏は涼しい設計にする

また、「吹き抜けにしたいけど寒さが不安…」という方には、

中二階や一部だけ天井を高くする方法もおすすめです。
完全な吹き抜けではなくても、“視線が抜けるだけで開放感”は演出できます。

つまり、「見た目の開放感」と「暮らしやすさ」のバランスをどうとるかがカギ。
家全体の構造・性能・間取りと合わせて設計していくことが大切です。

 

 


 

■ 後悔しないための4つのチェックポイント📝

理想を叶えつつ、失敗しないリビングづくりのために。
次の4つのポイントを事前にチェックしておきましょう!

 

 1. 窓は“壁の使い道”とセットで考える

家具・テレビ・収納など、置きたいものをイメージしてから

窓の位置や大きさを決めましょう。

 2. 床暖房は“使う頻度”と“コスト”を冷静にチェック

設置面積・ランニングコストも確認して、本当に必要かを検討することが

後悔を防ぎます。

 3. 吹き抜けには“寒さ対策”もセットで!

見た目だけでなく、暖かさの設計・断熱性能・空調計画も合わせて考える

のがポイントです。

 4. 理想だけでなく“暮らしやすさ”を優先

「おしゃれに見えるか」だけでなく、「毎日ストレスなく使えるか」

を重視すると、後悔の少ない家に。

 

 


 

🏠 まとめ

 

リビングは、家族がいちばん長く過ごす場所だからこそ、

「使いやすさ」と「快適さ」のバランスがとても大切です。
見た目の理想だけでなく、

暮らしの動線や実際の使い方まで考えた設計を意識してみてください。

リビングの設計をこれから考える方の、少しでもヒントになれば嬉しいです😊

 

 

 


 

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