仕事の予定が変更になったので、
チケットを持っていながらなかなか行けなかった絵画展に行きました。

『ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ』
もしかすると知らない方が多いのかもしれません

イタリア・ミラノで生まれた画家

カラヴァッジョは死にこだわり続けた画家と言われています。

私は『メドゥーサ』という題の絵画をかなり前に見て、今にもメドゥーサの断末魔の叫びが聞こえそうな絵に引き込まれた記憶があります。
だから、今回の絵画展は必ず行こうと思っていました。

カラヴァッジョの描くものには、斬首シーンや斬首された姿が多く、
彼の生きた時代や環境に公開処刑というものが度々行われていた影響なのかもしれませんが、彼が描くことで表したメッセージを色々思考することは深い鑑賞の時間を与えてくれます。絵を描いている時も瞑想状態と言われますが、絵を見て瞑想の世界に入ってゆく…そんな時間が流れていきます。

背景はほとんど暗い色。塗り潰されたような漆黒の闇のような背景に浮かび上がるような人物などは斬首シーンのような残酷なものが描かれていてもその色のコントラストに気高さを感じて、作品ひとつひとつに引き込まれていきます。

作者の生きてきた背景を辿りながら作品を照らし合わせてみることも本当に楽しい。

名古屋展は15日で終わってしまいますが、
次は12月26日から大阪、あべのハルカス美術館で開催されます。
是非メデューサなどの作品をご鑑賞下さい。