
ワタシは、朝起きたらまず、新聞を広げます

なんか、スッゲー、出来る女っぽい書き出しですが

今から、確実に期待を裏切るから安心しなさい

で、テレビ

順に一面に向かって、めくってゆきます


文字を全部読んでいるハズは無く

見出しだけをチェックして
四コマ漫画だけ真剣に読みます
仕事に関係ありそうな記事だけは、チラっと目を通し
その話題になった際、TKOのコント並みに
知ったかぶり出来る程度
の理解をしておきます

新聞の見出しに目を通しただけで、なんだか
朝の一仕事をやり終えたよーな
間違った充実感に満ち溢れてしまう
そんな勘違い野郎が、ワタシです

そんなワタクシが、最近、一番気になったニュースは
奈良だか


96歳だか

(適当さ加減、炸裂中…)
アメリカ製だかの

拳銃を所持していた

とゆー、珍騒動に近いニュースです

何故、そんなニュースが気になったかとゆーと
そのニュースで、思い出した事があるからです


ワタシが、小学生の頃……
かれこれ40年近く前でしょうか
同級生に、転校生の父子家庭の女子がいました
どーやら、その女子の父は
その【道】を【極】めた方で

幼心に、この女子をからかったりいじめたりしては、絶対、いけない

と……空気でわかりました

で、特別、仲良しになる必要も無かったのに
何故か、生まれ乍らの冒険野郎のワタクシは
自ら、棘の道に足を踏み入れ

その女子と、仲良しになってしまい

放課後に、その女子の家に遊びに行く迄の関係になりました

彼女の家は、ごく普通のアパートで
父、兄、彼女の三人家族だったようです
で、その、アパートに行った際
今となっては確認の仕様が無い
信じがたいモノを、見せられたのです


『あ!そーだ!ブラヤンちゃんに、良いモノ見せてあげる!』
小学生低学年の児童が言う所の
【良いモノ】なんざ~
せいぜい、蝉の脱け殻の山だの
リカチャンセットのお洋服を特別に作ったモノだの
すんごく、キラキラ光る石(ホントは、海で拾ったビールビンの欠片)だの
せいぜい、そんなモンです


ワタシも、そんなモンを想像してました

そうしたら、その女子が
無造作に部屋の壁に掛けてあったオブジェのよーなモノを取り外し
ワタシの前に、差し出しました
……………( ̄□ ̄;)




……………( ̄□ ̄;)




よく見ると、それは何と


鈍く金色に光る拳銃でした

松田優作の刑事ドラマ・ファンだったワタシが

あの黒い普通の拳銃では無く
なんだか、凄い重量感のある金の固まりで作られたよーな
古い、古いタイプの拳銃だったのです

ワタシは、凄くリアルに作ってある、おもちゃだと思い込む事にして
『…わ、わー

なのに、彼女は、なにやら、ゴソゴソと引き出しから出してきて
『



と、屈託ない笑顔で、ワタシに実弾をチラつかせました

…………………( ̄□ ̄;)

『…て、て、鉄砲は、あんまり、興味無いかなぁ…



またもや、そう答えるのがやっとでした

今、思うとあれは、本当は、おもちゃだったのかもしれないし
猟銃の類で、許可を得て所持していたのかもしれません

いったい、あれは、何だったんだろう

ちょっとしたニュース記事で、思い出した
小学生低学年の、遠い夏の思い出でした














