またまた京都のはなし。
京都の本当のすごさは目に見える伝統と、
目には見えない雰囲気にあると私は思っている。
町中は便利だ。
何でも揃うし、買い物にも最適。
私が滞在するときは大体このエリアを選ぶ。
そうするとなんとなく違和感というか、満たされない気持ちに駆られる。
なぜそう感じるのか?
このエリアには、その私が思っている京都の雰囲気というものは感じられないからだと思った。
久しぶりに訪れたお寺がある。
個人的には塔頭の方が好きだ。
特に庭を眺めながらぼーっとするのが至福の時だ。
初めて訪れた10代の頃と今も変わらない光景がそこにはある。
なんなら人間の一生なんてちっぽけなもので、何百年と変わらない景色がそこにある。
どれだけ時が流れても人の心に何か感じさせるものがあるその芸術性の高さに
改めて感動した。
決して派手ではないのだけど、
庭を見ていると自然と眺めたくなり、座り、内省している自分がいる。
なんだか懐かしいような、心を洗われたような
うまく言葉にできないけど清々しい気落ちにいつもなる。
そして、そう!これ!この感覚になりたくて巡りまくっていたんだということを思い出した。
それにしても、庭の存在価値ってすごいなと思う。
現実的なことを考えると、広いと手入れが大変そう・・・とか思うけど、
思想を表現する最高に贅沢な空間だなと。
自分だったらどんな空間を庭に作るだろう?
表現できる空間かあ・・・
想像するとワクワクするなー!
ちなみに写真のお庭は
渋谷ヒカリエで存在を知り、本店に行ってみた。
お庭を眺めながらお菓子をいただく贅沢な時間
半熟カステラ、おいしかった!
京番茶は今まで飲んだ中で一番味が濃くてビックリした!!