自信(confidence)とは、目には見えないけれど、周囲から信頼されたり、成功の確率が高まるとして誰もが欲しがる不思議な力です。

 

 

それにもかかわらず、私のクライアント(コーチングの受け手)では、特に中間管理職の方で「自分に自信が持てない」「自信を喪失してしまった」という悩みを抱えている方が多いように思います。

 

 

 

なかなか昇進できない、他部門との協働がうまくいかない、上司と合わない、チームの特定の部下が反抗的など、課題は人それぞれですが、コーチングで対話を進めるうちに、「自信」というキーワードがかなりの高頻度で出てくるように感じています。

 

 

「あなたには自信が足りないから」「もっと自信を持って!」というフィードバックを上司から繰り返し受け、ますます自信が持てなくなっているかもしれません。私も言われたことがあります。

 

 

 

具体例をあげます。ある管理職Aさんは、毎月、さまざまな部門のリーダーが集まる月例会議に出席しています。会議では、他部門に関する専門的な話についていけなかったり、白熱している雰囲気に呑まれてなかなか発言できません。

 

 

発言を求められても、話している最中に頭が真っ白になったり、本来言うべきことを後から思い出したりすることもあります。最近、同僚や上司からも自信のなさを指摘されてしまいました。思い悩んだ結果、コミュニケーションやプレゼン力を磨くことで、自信もアップするのではないかとAさんは考えています。

 

 

この事例では、コミュニケーション力を向上することで、本当に自信もアップするのでしょうか?

 

 

自信とは、ある状況における、その人の態度やプレゼンス、発せられるエネルギーレベルを、周囲の人々がどう受け止めているかを指していることがあります。したがって、本人が自信がある(または自信がない)のと、周囲からどう見えているかというのはまた別の話です。

 

 

また、「自信」自体はスキルではないので、改善することはできません。こうした状況では、目に見えないものの改善に取り組むよりも、クライアントが自信をどう定義しているかや、過去に自信を持って取り組めた状況を振り返り、今ブロッカー(障壁)となっているものを特定します。

 

 

この事例の場合、「さまざまな部門の人が出席している」「会議で話し合っている内容が多岐に渡る」という点、言い換えると「自分のコントロールが及ばないことが多い」点が、会議で自信が揺らぐ真因となっていることが特定できました。セッションでは、その気づきをベースに、自信を高めるための行動のステップを作成することになります。

 

 

Harvard Business Reviewの「How to build confidence(自信を高める方法)」という記事には、全部知らない自分を認めることや、不確実性への対処について書かれており、こちらも事例付きでなかなかおもしろいです。

 

 

※この具体例は個人が特定できないように、状況を編集しています。

 

 

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自信に満ち溢れた顔を選んでみました笑