それは本当に相手を思っての行動なのか?
先日、あるカレー屋さんに行った。
そのカレー屋さんのことは前々から興味があった。
求人を見た時に
キッチンの人を「幸せを作る人」
ホールの人を「幸せを届ける人」
と表現していたからだ。
なんて素敵な表現なんだろう!
こんな愛の溢れるお店で働けたら幸せだろうし、
お客として行っても幸せになれるだろうな。
そう思った。
夫くんがここで働いたらどうなるんだろう?
求職中の夫くんを連れ出してカレーを食べに行った。
「ねぇ、見てみて!どのメニューも美味しそう!」
「働いてる人、みんなイキイキとしてるね」
「こんな所で働いたら充実した毎日が過ごせそうじゃない?」
カレーが運ばれてくるまで私は様々な言葉を夫くんに投げかけてみる。
「わぁ!噂どおり美味しいね」
と、笑顔で話しかけるも浮かない表情の夫くん。
心の中で私は
(おーい!少しは反応してよ!カレー代返せ~)
とか思っていた。
なぜ夫くんが浮かぬ顔だったのか?
今ならわかる。
それは私の感情の押し付けだから。
私の願望だったから。
愛情からの行為ではなかったから。
きっと夫くんは無意識でそれを感じ取ったんだろう。
後になって自分のやった事にガッカリした。
ごめんね、夫くん。今度は純粋に美味しいカレーを味わいに行こうね。