百田尚樹の新相対性理論を読んでいる。
これも面白い。また、読みやすい。
著者が言いたい事はこういうことだと簡単に解釈している。
なぜ人類はここまでの発展を遂げ、短時間に様々なことができるように進化してきたか。
乗り物が分かりやすい。人類はこの数百年で短時間で長距離移動することを可能にしてきた。徒歩から馬、車、新幹線、飛行機・・・。
食事やコミュニケーションツールも進化してきた。
太鼓の昔であれば、獲物を丸一日かけて(場合によってはもっとか)獲ってきて、食べられるように調理して(獲物を焼くなら火を起こして)、それをみんなで分け合って食べた。
それが今はどうか。食べるものを確保するのにそこまで時間をかけることなく、調理は簡単(場合によっては既に食べられる状態になったものを徒歩5分のコンビニで買って食べることもできる)。
あらゆることが短時間でできるようになり、人類は自由な時間を手にすることができた。余暇時間が増えたわけだ。
短時間で効率よく。著者がいうには、これは目的ではない。自由な時間を生み出すための手段である。
人間はしばしば非効率を楽しむ。趣味が分かりやすいかもしれない。そこには生産性は二の次であり、自分の満足のためにエネルギーや時間、金銭が投入されることもある。無駄と言えば無駄だ。しかし、趣味に費やす時間はとても楽しい。お金には代えられないものがある。趣味に限ったことではないが、この楽しい時間を生み出すことこそが、人類が進化し、時間を生み出す目的なのだと著者はいう。
昔の人類の平均寿命が何歳だったかは分からないが(本文には記述がある)、仮に50歳だとしよう。現在の日本人は90歳近くだからその差が40年だとする。しかし、いわば生きるために費やす時間が長かった過去は、50年のうちのどのくらいが自由時間で楽しい時間だったのだろう。単純に平均寿命の差だけとは言えないすさまじい差があることが想像できるだろう。
ここから先は本書を読まれるべし。
