日本体育協会 スポーツ指導者
日本バスケットボール連盟 公認コーチの
兒玉哲也こと ”てっちゃん” です。
今日も、【人間を知ろう】シリーズの続編です。
ただし、かなり貴重な情報の回となりますので
最後までじっくりと読み進めて自身のやってきた
ことをゆっくりと思いだして今後に活かしてください!
さて、みなさん当たり前のことですが時間の限り
について確認です。
人には皆平等に24時間という限られた時間が
与えられています。そのうち寝ている時間を引いた
残りの時間が活動時間となるわけですが、皆さんは
どれだけの時間が1日に使えるのか分かりますか?
単純に毎日平均5時間睡眠だから残りは19時間
ではありませんよね!
私は、【使える時間】とお聞きしましたよ!
この【使える時間】の考え方ですが、例えば
生活には必要だけどスポーツに関してだけを
取り上げると何時間になるのか?
と問われるとどうでしょう?
平均5時間の睡眠時間、歯磨きや入浴や着替えや
移動や仕事や学校の授業や・・・たくさんのスポーツ
以外のことが思い浮かびますよね!合計するともの凄く
多くの時間を費やして我々は毎日を送っています。
頭の良い人は、その必要不可欠な時間と並行して
一石二鳥的な発想ができますが、それは考えであって
なかなか継続してできるものではありません。
例えば、通勤・通学時に電車やバスの中でつま先立ち
をキープし続けてふくらはぎを鍛えるといったことでしょうか。
でも人間は継続できませんよ。なかなか・・・
それは、「集中力」の持続時間とその波によるからです。
小学生で15分程度、
中学生で30分程度、
高校生で45分程度、
大学生で90分程度といわれる「集中できる時間」が
ある程度個人差なく決まっているからです。
また、
「集中力」は上限から下限にかけて波打っていますから
個人の環境や状態(健康や緊張具合、感情等)により
波形が異なります。【持続時間】は、ベスト状態の人間が
維持できるピークの時間というわけです。
ここまでで、何が言いたいかだいたい見当がついてきた
と思います。
限りある時間を、いかに「集中力」をピークにして
維持した状態で活動するか?がポイントなんです。
これが人間の活動における「効率MAX」
なのです。
ひとたびスポーツの練習に移して考えて
みますと、効率の良い練習とは「集中力」がピーク
状態で練習を始めから最後までやるということ!
に他なりません。
そこで、「集中力」が高まり維持する方法です。
キーワードは、
「夢中になって時間があっという間に過ぎてしまう」
です。
興味や関心があるものに取り組んだときに上述の
感覚が実際に起きます。みんな平等に与えられた
限りある時間なのに、一瞬で時間が過ぎてしまう事
を言います。同じ時間を使うのに感覚ではこうも違いが
あるのです。
一つ結果がでました!
選手たちに
「興味を持たせられる練習内容」
「好奇心を持たせられる練習内容」
これらを同時に両立させて練習に自然と
結びつくメニューや環境作りをすること。
これこそが、指導者が目指すべき
練習メニューの考え方の一つです。
次に、「注意力」ですが
「集中力」とは全く意味合いが違います。
これは言葉を置き換えると「気付き」
または「周りへの気配り」ということになります。
「視野の狭い、広いといった表現」がスポーツ
においては妥当でしょう。
相手の姿勢や手足の動きなどの
さまざまな情報から、次の行動を予測することが
できれば試合を有利に運ぶことができるため
大変習得しにくいが、ひとたび得られれば
大変重要視される能力がこの「注意力」です。
一点に注意を集中することを「集中力」と
呼んでるのに対し、周りのものに広く注意を
分散させることを「注意力」と呼んでいるのです。
では、視野を広めるためのトレーニングはどうすれば
よいのでしょうか?これこそが一石二鳥の話ででてきた
普段の生活で並行してできることなのです。
積極的に選手にやらせましょう!
- 相手や味方の動き予測するという「想像力」
- 練習や試合で得た「経験」