昨日は、第二回のNHK文化センターでの講座でした。


前回、参加者の方から今の状況などをお聞きしていました。


今、お役に立つのはこれかな?と考え、具体的なコーチングスキルに入る前に、


今回はアサーションについてお話をしました。


「アサーション」:assertion


j辞書をひきますと、「断言」「主張」とあります。


ようするに自己表現についてです。


自己表現を3つに分類しますと、


1、アグレッシブ(攻撃的)な自己表現


2、ノン・アサーティブ(非主張的)な自己表現


3、アサーティブ(主張的)な自己表現


に分けられます。



1のアグレッシブな自己表現は、自分>相手な表現。


自分のことは強く主張するが、相手のことは軽視したり、無視したりします。


2のノン・アサーティブ(非主張的)な自己表現は、自分<相手


言いたいことがあっても我慢したり、言いそこなって自分を大切にしていない状態です。


3のアサーティブ(主張的)な自己表現は、自分=相手


流れからお察しかもしれません。相手も自分も大切にしようとする表現です。



1については、店頭のクレーマーなどを思い浮かべていただくとイメージしやすいでしょうか。


2については、家庭・学校・職場、日本ではいろいろな場面で見られますね。


全員とは申しませんが、日本人には割と多いのではないでしょうか。


世の中のコミュニケーションが1か2だけで成り立っていたら・・・。


常に誰かが犠牲者になってしまいます。


そこで、第3の選択肢を知っていただくため(意識していただくため)に


アサーションのお話しをしました。



3、相手を大事にしてあげてください。でも、自分も大事にしましょう。


相手を尊重したからと言って、あなたが損をするとは限りません。


自分を尊重したからと言って、相手が傷付く(不快)とも限らないわけです。



そのために必要なことを少しだけご紹介しました。


1、思いこまない。「~すべきだ。」「~しなければならない。」とかたくならない。


2、尊重する。ほんの少しでいいんです。相手の立場や状況を考えてみましょう。


3、率直に伝える。言い回しは気を遣っているようでいて、実は相手に何が言いたいか伝わらない。結果、相手がかえって嫌な気分になることがあるものです。


もし、読まれている方の中で、1か2の選択肢しかない方がいたら、


それでうまくいっていないのなら、今日から第3の選択肢を試してみませんか。


注意点は一つ。


自己主張しなければ!と、がんばりすぎないこと。