急きょ、イベント講師を頼まれ一週間ブログをお休みしていました。


さて、今日からは予告していたすぐに試せるコーチングスキルについて書いていきます。


第一回目は傾聴について。


コーチがコーチングをするにあたって、使う技法は大きく三つです。傾聴・承認・質問です。


「大きく」と表現しましたのは、実はこの三つのスキルの中には細かい技が多数含まれます。


このブログでは、多数ある細かい技の中から日々の生活に生かせる簡単なものを紹介していきます。


では、さっそく三つのスキルの一つ、傾聴について。


「傾聴」=耳を傾けて人の話を聞く。


多くの方が持つイメージはこんなところでしょうか?そのイメージの通りです。


「人の話を聞く」と、一言で済ませるのは簡単ですが、実生活では意外に難しいものです。


例えば、お話が得意な人は一方的に話して、こちらは、何を話したいのか分からなくなることがあります。


あるいは、お話が苦手な人は「さあ、話して。」と言っても話が続かないことがあります。


こんな場面に遭遇したら?どうしましょう。


そんなときに使うのが七つの傾聴スキルです。


自分で書いておいていまさらですが、七つは思ったより多かったので三回に分けてご紹介します。


今日は、一、うなずき。二、繰り返し。について


一、うなずき


私は、コーチング教室とは別に、学習塾を経営しています。私も授業に入るわけですが、説明にうなずいてくれる生徒には「聞いてくれている」「分かってくれている」と感じて自然と説明に力が入るものです。


一方、無反応な生徒を前に授業をすると「分かっていない?」「説明を変えた方がいい?」と不安になってしまいます。あるいは「聞いていないのか?」とムッとしたりもします。


読者の方にも、このような経験はありませんか?


話が苦手な人が、もし、うなずいてもらえなかったら「この話に興味がない?」「分かりにくい?」などと不安にさせてしまうかもしれません。いつもより、意識してうなずいてみてはどうでしょう?


二、繰り返し


言葉の通り、相手の言葉をそのまま「繰り返す」だけです。まず、効果は相手にちゃんと話が聞いてもらえていると安心してもらえるということです。「うなずき」にも通じることですが、「ちゃんと」話を聞いてもらえている、と思うと安心して話ができますし、それだけでうれしくなるものです。


簡単に見えて少し注意が必要です。よくやってしまうのが言葉の変換です。これをしてしまうと、「分かってくれていない」と相手が心を閉ざすことがあります。あるいは、これを繰り返すと話が変化してしまうこともあります。特に気持ちを表す言葉には注意が必要です。


相手が「おもしろい」といえば「おもしろいね」と繰り返してください。「楽しいね」と言ってしまうのは、こちらの解釈であり、相手を受容する姿勢からずれてしまいます。あえて、言葉を言い換える「要約」という技もありますが、それはまた後日。


歌人の俵万智も言っています。


「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のあたたかさ


これは、正に繰り返しですね。そう、繰り返されると「あたたかい」ものなんですね。


さて、本日は二つの「傾聴」スキルをご紹介させていただきました。簡単なことですが、ちょっと意識して使ってみてください。毎日の人間関係が良いものに変化するかもしれませんよ。


もっと詳しく学んでみたい。あるいは実際にコーチを受けてみたいという方は個人・団体どちらも対応可能です。メッセージにてお問い合わせください。