読書2 | 稽古日誌

稽古日誌

稽古日誌です。

最近はアランの『幸福論』をちびちび読んでいます。
いくつも味わい深い文章が並んでいるのですがちょっと印象に残った文章があります。

裕福になろうと欲してなれなかった人間が一人としているだろうか。
「なろうと欲して」とぼくは言うのだ。
期待を抱くことは意志を持つことではない。
詩人は十万フランが入るという期待を抱くが、だれから、どうやって入るのかは知らない。彼はその十万フランを得るためにほんの僅かな行動も起こさない。
だから手に入らないのだ。
しかし彼は美しい詩をつくりたいと思っている。
だからそれをつくるのだ。(29 運命について)

詩人にとってお金を入手するということはゴールではなかったということです。
一方美しい詩を作る事はゴールなので黙って作っているということです。
ゴールとは現状の外側で、なおかつ今の全てを差し出してでも欲しい物でなければ意味がありません。
まぁお金をゴールにするのはおすすめしませんが(^_^;)
この短い文章の更に抜き出した部分でも色々思考が広がっていくのが楽しいですね。