未知の分野に踏み出すときは時に恐怖に襲われるものですね。
飲食店の責任者であるクライアントがいました。
上からの指示で前年度よりも売上と収益の向上が求められていて
そんな折に現状打破をしたくてわたしをコーチとして利用してくださいました。
時々コーチはクライアントが思いもつかない提案をすることがあります。
5日間ほど休暇をとって旅行をしてみてはどうでしょうか?
あまりにも煮え詰まっていてとても疲れている様子だったので
(ほとんど休みをとっていない状態でした)
売上向上を目的としているのに休暇をとれだなんて・・・
そのような回答をもらいましたが
バカンスについてひたすら会話を続けました。
クライアントは3日間だけ旅行に行くってコミットしてくれたんですね。
次のセッションの時にはなんだか罪悪感があるけれど
とてもよい時を過ごせたと話してくれました。
「休みなんて絶対に取れないって言っていたのは誰ですか?」
それからは定期的に休暇を取り家族との時間に当てたり
パチンコしたりできるようになっていきました。
多くの方は自転車に乗ってると思うのですが
子どものころにはきっと、転んだら痛いだろうなぁ
転ぶのは嫌だなぁ、みっともないなぁ
でも、必ず乗れるようになる。
その繰り返しの中でいつしか当たり前のように乗れるようになってしまいます。
昨年末に掲げた目標にむけて何かしらの恐れのせいで踏み出せないのであれば
その恐怖は単なる幻想、思い込みにしか過ぎないことを
自分に問いかけてみると
その恐れが溶けていきやすくなります。