今回紹介する本はMagic Tree House #1: Dinosaurs Before Dark』です。

本好きで慎重な兄のジャックと大胆に行動する妹のアニーの小学生の兄妹が主人公の子供向けの冒険物語です。ペンシルバニアに住む二人は、時空を超えて移動することが出来る魔法のツリーハウスを見つます。ツリーハウスには本がたくさんあり、その本に書いてある場所へ行きたいと願うと、ツリーハウスごと願った場所へと移動します。二人は恐竜の時代にタイムスリップし、そこで肉食恐竜に遭遇してしまいます。一足先にアニーはマジックツリ―ハウスに戻ることが出来ましたが、兄のジャックの間近に肉食恐竜が迫ります。さて、ジャックは無事ツリーハウスに戻れるのか、そして二人は無事にペンシルバニアに戻ることができるのでしょうか…。

Magic Tree Houseはシリーズ本で、色々な時空間での冒険を繰り返します。私は自分自身が兄弟の兄だったので、毎回妹の大胆な行動に冷や冷やするジャックの気持ちに共感してしまいました。冒険ものではありますが、この本を読んで、そのテーマについて興味を持ってもらいたいとの意図があるのでしょう。学習書の一面も持っていて、副読本としてもう少し詳しい恐竜についての本も出ています。ただし、全てが正確か…というと、このシリーズの忍者の巻を読むと、分かると思います。

もし、気に入ったら、どんどん読んでいくといいかもしれません。1冊のページ数も少ないですし、挿絵もありますので、読みやすいです。何より主人公が同じで、パターンが同じですので、冊数を重ねれば重ねるほど、読みやすくなりスピードも上がると思います。

構文は簡単ですし、単語も全体的には簡単です。しかし、その時に出てくるキーワードになる単語に馴染みがない場合は、辞書を引いた方がいいと思います。

私が勧める一番の理由は、リライトされていないということです。原書というのは、作者が作品のために言葉を選んで書かれていますので、たとえ子供用でも言葉に『思い』があります。たとえ単語や構文が難しくても著者が言いたかったことがダイレクトに伝わりやすいのです。グレードリーダーとはココが違います。

今まで教科書的な本か、グレードリーダーしか読んだことが無い方に、ぜひ一度読んで頂き、リライトしていない本の魅力を感じていただきたいと思います。

『どんどん話すための瞬間英作文』を使って構文解析する講座をupしました。内容の詳細はこちらから

2日間コース
第1回 2月16日(土)10:00~16:15

第2回 2月17日(日)10:00~16:15

途中1時間の昼休憩があります。

定員 4名