鹿島と神戸の決定的な差は決定力だ。決める時に決める、決定的なピンチを防ぐ決定力は3対0以上の差を感じた・・・。



鹿島のMF野沢の2ゴールとFWマルキーニョスのダメ押しゴールは、個の決定力だ。

神戸も決定機に決めていればというシーンがあったが、その決定力に個の力の差があると言える・・・。



鹿島は、J開幕時よりブラジルスタイルのチーム作りを継承している。ブラジル人監督もジーコを中心にジョアンカルロス、トニーニョセレーゾ、オリベイラ等とブラジル色でクラブの風土を構築してきた・・・。



特徴的なのは、若い選手の起用である。小笠原、中田、本山から野澤、興梠、大迫など高卒の選手が伸びる環境にある。



将来性と選手の能力を見抜いてスカウトする体制も整っているが、そもそもブラジル人監督は、若い選手を早い時期にデビューさせて伸ばすのが上手い・・・。



若い選手が伸びる環境というのは、ブラジル的なサッカーの考え方(風土)や鏡となるブラジル人選手等との調和が取れていることでもある。



そしてJリーグが目指している百年構想として地域に根差したクラブ作りが着々と築かれているからであろう(鹿島という地域性も含めて)。



鹿島スタジアムでの鹿島のプレイを見ていると3年連続のJリーグチャンピオンとしてのプライドや自信が見て取れる・・・。



だから3対0は妥当な結果だと思う・・・。



今日のゲームは、南アW杯で笛を吹いた西村氏がレフェリーだった。西村氏は、W杯での世界のプレイを目の当たりにして、「日本のサッカーがいかに緩い」と言うことだったらしい。

日本の選手は、コンタクトプレイで「すぐに倒れる」がW杯では「倒れず」にギリギリのところでプレイしていることが当たり前だと・・・。



確かに日本のサッカーは世界からすると緩いかもしれない。いや実際に緩い・・・。



今日のジャッジでも倒された選手がファールだと思いレフェリーを見てプレイが止まっているシーンが何度もあったが、タフに戦うための選手の課題もあるし、レフェリージャッジをそのレフェリーの裁量だけでなく全体のジャッジ基準としてもっと統一して欲しいと感じる・・・。



鹿島が3点リードした後に神戸のディフェンダーがエリア内でハンドの反則?に見えたオリベイラ監督がレフェリーへの抗議で退席となった・・・。


W杯でブラジルがオランダに対してナーバスになったゲームを裁いたのは西村氏だった。

そのことでの因果関係があったかどうか判らないが、3対0で勝っている状況で必要以上に抗議したオリベイラ監督の行動にブラジル対オランダ戦を思い出したのは、私だけだったかなぁ・・・。



 でもそんなことでナーバスになる名将ではないよなぁ・・・。