世界のトップレベルとなると「個」の力が違う。





11で負けない、1対1で抜ける、1対1で止めることができる・・・。





11のバトルで勝つことはゲームを有利に進めることができる。攻守両面で11で負けるとことが多いとどうなるか。勝利への確率は低くなる。





1対1で勝ることが前提であるとそこから先手を取ってグループの連動性に繋がる。





モダンサッカーにおいて連動性のあるサッカーが求められるが、その中でまず個々の力が必要とされている。





スペインのサッカーはバルサのサッカーが根底にある。華麗なパスワークはクライフが監督だった時代からの拘りであり一つのスタイルとして確立されてきた。





テレビ画面を見るとボールの近くにドイツの選手よりスペインの選手の方が多く映る。ボール保持者との距離感が絶妙に良く、失った瞬間に切換えてまたボールを奪う。





連動性と流動性のあるコンビネーションプレイは、今大会のスペインのゲームの中で


一番の出来だったと思う。





卓越したテクニック、一人一人の戦術眼、グループの連動性と流動性、コンパクトエリアでのプレイ、チーム戦術の徹底、勝者のメンタリティー・・・。





一方、ドイツはスペインのポゼッションサッカーに対して守備の組織をしっかり作り中央集中守備で応戦する。ボール奪取後のカウンターも何度か成功したがゴールまでには至らなかった。





両チームともにシステムは、4:2:3:1/4:3:3だったがチーム戦術は対照的だった。





ドイツも最後のところではスペインの決定機を潰していたが、後半28分スペインのCKからDF5プジョールが豪快なヘディングシュートで均衡を破った。





拮抗したゲームではセットプレイで決まることがよくあるが、まさにその瞬間だった。





ドイツは、先制される前に決定機を逃したことが勝敗の分かれ目か・・・。





どちらが勝ってもおかしくないゲームだったが、全体的にはスペインが圧倒していた。





決勝は、同じポゼッションサッカーのオランダとの対戦となる。





どちらが勝っても初優勝だ!





勝負の瞬間も見たいが打ち合いになるのか攻守両面での駆け引きはどこにあるのかゲームのストーリーを楽しみに期待したい・・・。