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フリーランス水泳コーチ Hiroの競泳練習日記

元大手スイミングスクールグループ所属   (財)日本水泳連盟公認上級コーチ    
現在はフリーランス水泳コーチとして活動中のHiroの練習日記です。

夏の全国大会に向けた、予選会が各地で行われていますね。

僕のチームでも、全国中学や国体に向けた、

厳しい追い込みがスタートしました。

 

 

みんな、それぞれ目標記録を持ち、

目標突破に向けて頑張っていることと思います。

 

 

今回は、「記録向上のしくみ」と題して、

目標突破に向けた、練習への考え方や

取り組み方について、書いていきます。

 

 

 

 

 

(1)目標は記録で持つこと

目標を立てるときに、「決勝に進出したい」とか、「メダル取りたい」

というように順位の目標を立てる選手は多いと思います。

それはそれで構わないのですが、「そのためには何秒を出す」という

記録の目標を、同時に立てなければいけません。

 

 

記録目標が明確になるからこそ、練習で何秒で泳ぐべきかという

毎日の目標も明確になります。ここが曖昧だと、毎日の練習の

取り組みも曖昧になってしまいますよね。

 

 

決勝進出やメダル獲得、もしくは優勝などを目標とするならば、

スイムレコードどっとこむ 等のサイトを利用して、過去の結果や

いまのライバルの記録を調べて、決勝進出記録やメダル獲得記録を

想定し、目標記録とすることが重要です。

 

 

「ジュニアオリンピック出場が目標です」といいつつ、標準記録が

何秒か分かっていない選手も同様です(笑)

「こうなりたい」という目標を立てたなら、「そのためには何秒だすべきか」を

理解し、その記録から練習目標を組み立てることで、目標突破に

近づいていきます。

 

 

 

(2)目標記録を練習につなげる

記録目標を立てることができたら、次はその記録を出すための

ラップタイムを作成します。これは過去の自分自身のラップを参考に

50m、100mのレースであれば25m単位で、200m以上のレースで

あれば50m単位で作成します。

 

 

そして、作成したラップタイムより前半記録、後半記録を出して、

練習での目標タイムとします。

基本的には、前半記録はレペテションなど休憩を長くとった

スピード練習でクリアさせ、後半記録はインターバル練習などの

苦しい場面でクリアさせます。

 

 

僕の場合は、目標記憶に向けて練習をスタートさせるときに、

まず取り組むのは、後半目標記録を練習で何度もクリアさせる

ことです。これは目標とするレースが短距離であっても同様です。

 

 

例えば、100mの場合で後半目標が33秒であれば、

50m×10本 1分サイクルにおいて、33秒でずっと続ける

インターバル練習を行います。

 

 

10歳以下の小学生の場合、50m種目がメインとなるでしょう。

50mの場合だと、25mの後半目標記録を立てて練習目標

とします。

 

 

後半目標記録が15秒9とした場合に

よく行うのは、次のような練習です。

(3パターンあげてみました)

 

 

  (1)25m×8本 40秒サイクル 目標15秒9

  (2)25m×4本 30秒サイクル 目標15秒9

  (3)50m×8本  1分30秒サイクル  E/H

     行きの25mをリラックスして泳ぎ、

     帰りの25mを15秒で泳ぐ

 

 

上で紹介したのはほんの一例ですので、これらのサイクルや本数は、

現在の競技レベルや年令、心臓の強さなどによって変化します。

今のレベルに応じて、本数やサイクルを変化して取り組めばいいと思います。

 

 

ただし、目標記録はあくまでレースでの後半記録に設定するべきです。

そこは、こだわりを持って取り組まなければいけません。

その理由は、次で紹介します。

 

 

(3)後半を目標とした練習で得られる効果

100mと50mを例に上げてみましたが、

200m以上の種目の場合も、考え方は同じです。

 

 

後半記録を目標とした練習で、得られる効果は次の2点です。

 

 (1)レースでの目標スピードで、何度も何度も泳ぐことで、

   レースでのスピード感と泳法を身体で覚えます。

 

 (2)苦しい状態でも、何度も何度もレース記録で泳ぐことにより、

   「どれだけ苦しくても、後半はこの記録で泳げる」という

   自信がつきます。

 

 

ここまで読んだ方の中には、後半ばかり重視して練習していると、

肝心のスピードが身につかないのではないかと

思われた方もいるかもしれません。

 

 

でも大丈夫です!

 

 

例えば、スピードを向上させようと、一生懸命スピード練習を繰り返して

速く泳げるようになったとしても、短期間で向上するのは

25mあたり0コンマ数秒程度が限度のはずです。

 

 

それも、速く泳いだことによってバテてしまって、後半が落ちてしまったと

したら、トータルでは変わらないか遅くなることもあるはずです。

 

 

それよりも、自分の持つスピードを、いかに落とさずに、最後まで泳げるか

という部分にこそ、大きな可能性や伸びしろがあります。

この部分が向上すると、記録は一気に飛躍しますよ!

 

 

そして、鍛錬期の中で、ここまでの練習が、きちんと反復できていたとすれば、

調整に入った際に、休養を取りつつ集中力や気力を高めていけば、

前半スピードも間違いなく向上しているはずです。

 

 

目標突破に向けて 頑張ってください

 

 

 

 

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<関連記事>

 

毎日練習頑張っているのに、

なぜか記録が伸びないってことありますよね。

 

 

水泳は、自分の身体を武器として戦う競技です。

他の競技で性能の良い道具にこだわるように、

水泳選手は、身体づくりにこだわるべきですね。

 

 

現場で今の小学生選手を見ていると、

この身体づくりの部分が圧倒的に不足している事を感じ、

下記の記事を作成しました。

 

 

よければ、あわせて読んで下さい。

 

 

(1) 体重1Kg増で記録0.5秒Up

(2) 食事で持久力up 疲労回復

(3) 水泳選手に炭酸飲料は禁止??

 

 

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