【「孫子」をまなぶ：6】勝てばいいわけではない？

武田信玄、吉田松陰、ビル・ゲイツ、
孫正義など著名人にファンも多い
中国春秋時代の兵法書である「孫子」
を毎週学んでいくシリーズ。

ビジネスや人生で勝つための戦略書の
原点であり、考え方・行い方・組織の
あり方・人材活用論などをともに
学んでいきましょう！

第6回の今回は「目配り」です。

戦争で敵地に遠征する際は
その戦力を維持するために
食糧や物資の補給が欠かせない。

かといって補給物資を輸送すると
国家財政は破綻する。

食糧を敵地で調達することで
コストは20分の1ほどで
すむとのこと。

国家財政を気にせずに
ただ勝つことだけ考えているような
単純な智将は「アウト」と
いうことなのです。

ビジネスや人生でも
同様のことはあるかもしれません。

勝つためだったり、
何かを得るためだったら
なりふり構わずということでは
だめなのですね。

コスト面であったり、
味方や交渉相手側の状況や
気持ちに配慮したりしないと、
成功はおぼつかないのです。

「目配り」というのは
同時に諸方を注意してみること
です。

大変な状況になればなるほど
余裕がなくなり、一方しか
見えなくなることは誰にでも
ありますよね。

そんなときこそ、諸方を同時に
見回すことを忘れないように
したいですね。

本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。