本日もおつきあい下さり、ありがとうございます。

映画は観てるんですが、ブログは書いてませんでした。

最近観たのは、世の中の人が観まくってる、例のあの映画。笑

私も世の中の人と一緒で、三回も観て、三回も泣いて。

そんなブログ要らんだろと思いまして、書いてませんでした。

でも、まだ観たいですよ。

オスカーも取ってほしい。

会場に映画の四人と本物のブライアントロジャーが来ていてほしい。

最近の自分のBGMは、間違いなくQueenですから❤️

それはともかく・・・

こういう渋い映画にぐっと心が揺さぶられる。

そんな年齢になったのだなあと改めて思いました。

登場人物、渋すぎです。

アルゼンチンの頑固一徹のじじいです。

あんた、頑固にもほどがあるよと言いたくなる、どうしようもなくかわいくないおやじの物語です。

おそらくその性格から、娘たちからは相手にされず、

足も悪いもんだから、老人施設に入れられる羽目になり、

明日、５０年住み慣れた家を手放すという日、

この頑固おやじは人生初の大冒険を決行するのです。

映画のタイトルは、家(うち)に帰ろう。

このアブラハムという名の親父さんが足を悪くしたことも、

腕に数字が彫り困れているのも、親父さんが過去に深い傷を抱えていることを示していました。

その傷に関して、親父さんは絶対に口にしようとしません。

家族には一切頭を下げることもありません。嫌われる年寄りの代表格です。笑

家を手放す最後の日、家族を欺いて、誰にも言わずにヨーロッパ行きの手配をし、

会う人会う人に迷惑かけながら、一着のスーツを手に目的地を目指します。

実は行きたい所は、昔昔住んでいたポーランドの、とある街。

でも、親父さんは、「ポーランド」という単語も話したくありません。

そして、もっと頑ななのは、

アルゼンチンからポーランドに向かう途中のパリで、ドイツを１㎝とも通りたくないとごねること。

無理ですわぁ(>_<)笑

親父さんの我がままぶりに振り回される人々もいれば、

何とかしてあげようと助けてくれる人もいる。

親父さんの腕の数字を見れば、ユダヤ人として迫害をうけてきたことはわかります。

旅の道中で会う人たちとの心の交流から、親父さんの心が溶けて、

徐々に素直に自分の過去を明らかにしていくようになります。

本当に本当に、ユダヤ人の虐殺はひどい話です。

親父さんが語る場面は、悲しくて苦しくてつらい。

戦争をしたい人たちは今もたくさんいます。

その人たちの心の中を見てみたいと思うほど。

君たちは本音でそう言ってるのか⁉️

なぜ兵器にばく大な金を使うんだ？

戦争は、幻じゃない、ゲームではない、現実なんです。

戦争で心がズタズタになっている人はたくさんいるはず。

ほんの７０年くらい前まで、日本も同じだった。

他の国では今でも空爆を恐れている子供たちがいる。

この親父さんは、ドイツを憎み倒して生きてきたけど、

実際にそういう人はいるだろうし、日本人に対して憎しみが消えない人だってきっといる。

そんな悲しい現実も、確かにそうだと容易に受け入れることができてしまいました。

忘れてはいけないんです。

繰り返してはいけないんです。

でも、人は繰り返す。自分が生き残るために、他人を痛め付けることを。

この親父さんが、過去を背負いながら人への愛情を封印して生きていた後、

本当はどういう生き方をしたかったのか、旅の終わりにその姿が見えるような気がしました。

人が忘れてはいけないもの、

人が信じなければいけないこと、

この映画は、静かに教えてくれた気がします。

いやぁ、泣かせていただきました。

アブラハムおじさん、ありがとう✨

映画 家(うち)に帰ろう

映画　家(うち)に帰ろう