超コンサルタント養成講座で学んでいる基礎の基礎は、人の構造を解析すること。

その解析項目について、紹介していきたいと思います。


 

【誤認】【勘違い】を生み出す無意識の要素について。

 

■「誤認」「勘違い」を生み出す無意識の要素

1.脳内変換

⑴正当化に使う場合

 被害者意識が強い人は、「自分を責めた」という脳内変換をする。

 自分の被害者意識と創り出した現実を正当化するために脳内変換をして被害者になるケース。

⑵正しい理解をするため

 相手が言っていることの筋道を自分の頭の中で通すために、脳内変換をする。

⑶予想、予測する場合

 予想、予測、未来という物事が現実にないことなので、誤認を引き起こす。

⑷資質的に「理論理解が弱い」場合

 そもそも何を言っているのか理解が難しいので、脳内変換の結果も大きく間違う。

 

2.自分を低く見積もる心理

⑴通常の場合

 人間のクセとして、「実際の自己」よりも低く見積もる。

 本当はそうなのに、「そんな事実はない」としている。

 「自信がない」もここに当てはまることがある。

⑵自己卑下する場合

 自分を必要以上に下げておくことで、上手くできない場合の正当化ができる。

 他人や外の世界と比較せず、思い込みによって「自分はダメ」と決めつけるケース。

⑶「自分は心が狭い」と思っている物事

 たとえば「わかり過ぎる」から「許せない」となってしまうことなど。

 心が狭いのではなく、優れ過ぎているという事実誤認に当たる。

 自分で心が狭いと思っている物事の中の「事実誤認」を探ることも必要です。

⑷人よりも広く優れていること

 人より優れ過ぎているために、それが優れていると判断できず、【劣っている】と誤認する。

 一度この判断をすると、人に合わせようとし、必ず失敗します。

 (優れているものを劣っているとして平均に合わせようとするのでうまくいかない)

 

3.過去の痛い経験、恐れの感情(上手くいかないことを避ける)

⑴行動パターンから読み取れるネガティブ回避のパターン

 行動の誤認は「そんなことしなくてもいいのにそれをやる」。

⑵思考パターンから読み取れるネガティブ回避のパターン

 思考の誤認は「そう考えなくてもいいのにそう考える」。

⑶感情パターンから読み取れるネガティブ回避のパターン

 感情の誤認は「そんな風に感じなくてもいいのにそう感じる」。

⑷「なくなってしまう」という根源的恐怖

 人の内面にある「なくなる」「失う」「消滅する」というのは根源的な恐怖です。

 この事実を「感じてはいけない」「勘違いだ」とすることが誤認を生み出す。

 

4.このままではいけないという危機感

⑴問題視の習慣

 問題ではないこと、問題にすることではないことを主に「恐れ」「習慣」「リスク管理の視点」の3つから問題とすることで危機感を生み出す。

⑵処世術とmust(上手くいく)

 処世術に流されると事実を事実ではなく、作られた「そうとされている」事実を

 事実として誤認してしまう。

⑶周囲の平均と常識観、環境(前提)

 常識は事実を誤認させ、常識に外れかつ平均でなくてはならないとき、危機感が生まれる。

 平均と常識は全体の中道であって事実ではない。それを事実を思うことで誤認が生まれる。

⑷習慣による学習、一貫性、信じてきたから(継続)

 人には「継続してきたことを守りたい」という心理がある。

 また先行心理といって先に信じたものが正しいという心理がある。

 両方とも誤認を生み出す。

 

5.狭い知覚

⑴勉強不足、情報がない

 知っているべきを知らず、知識がなく情報が少ないために事実を把握できず誤認する。

⑵選べない(知覚を狭くしている)

 物事を「抑圧」「ガマン」「追い込まれている」「そういうものだという理解」によって

 選ぶことができないとき誤認が起こる。

⑶成功してきたパターンの継続

 成功パターンが築かれると、「これが良い、正しい」という考え方のもと、

 それ以外のものが正しくないという誤認が起こる。

⑷安定した人生

 完成された「幸せ」も知覚を狭くする。

 安全、安心、安泰、平和で幸せな経験は知覚を狭める。

 知らなくてもうまくやっていけるのでそれを改善しようとせず、素直に物事を誤認する。

 

6.世界観の誤認

⑴単なる勘違い

 「アメリカでは車が左側を走っている」というような単純な世界観の誤認。

⑵強みを生かし、活躍し、成果を上げ、パーフェクトである

 そこまで完璧であるなら「完璧でなくてはならない」可能性がある。

⑶世界の造りが一辺倒である

 「これまでにやって来た経験」や「学習した処世術」「親の教え」により世界観が固まる。

⑷諦めの世界観

 根本、根源、前提に最大の諦めがあり、

 「世界はそれが得られるようにはできていない」という根本理解がある。

 自覚がなく、思ってもおらず、しかし「根本的に世界に対する見方が曲がっている」ので

 かなり大きなこと、多くのことを誤認している。(自覚がないので指摘しても認めない)