写真/トヤの夫婦滝の滝開きの神事(津山市加茂)
60代になってもなお、
ディグニティ・セラピーの9つの質問に答えられないというのは、
何かから逃げているのか、
さもなくば、精一杯人の為に生きていないかだ。
そう自信をなくしていたら、
意外にも以前、質問に答えているではないか。
そこで、今年を締めくくる意味でも少し加筆してみた。
あなたの大切な人の人生を綴ります。
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あなたは、がんの末期患者で余命宣告をさ れたとしよう。
病院の枕元では、近しい人たちが集まって、
涙を流しているのが見える。
こうやって「死の体験旅行®」は始まる。

セルフ・カウンセリングのワークとして
ディグニティセラピーに取り組んでみるとよい。
ディグニティセラピー(Dignity:尊厳 Therapy)とは、
終末期の患者の※¹スピリチュアルケアの一つで、
もともとは、患者の尊厳(dignity)を維持することを目的とする精神療法的アプローチである。
写真/最終回の昨日提出したレポート
けれども、市民後見人養成講座を受講して、
身寄りのない孤独な高齢者にもこのディグニティセラピーして尊厳を取り戻して差し上げたい。
そう思った。
今わの際に家族が枕元にいる。
そうイメージして、9つの質問に向かい合うとよい。
回答は過去を振り返り、未来を創造する意図もある。
終末期の患者でない限り、
今回の人生で新しい目標を設定できるかも知れないとさえ思うのだ。
むしろ、死ぬ間際になってから人生を後悔しても遅いのだ。

だから、健康な今、人生を終わりから設計して、
セルフ・カウンセリングとしてやる意義がある。
ディグニティセラピーの9つの質問とは、何か?
まず、
1.あなたの人生の中で、一番思い出として残っている出来事、
あるいは、あなたが最も重要だと考えていることはなんですか?
あなたが人生で一番生き生きしていたのはいつのことですか?
・事業開発推進部の40代、会社の交渉窓口、新規事業、M&A、事業投資、
ファンドのモニタリングなどを経験させてもらったこと。
特に、法務デューデリジェンスで買収先に行ったとき、
弁護士、会計士、双方の社員を皆を仕切りタイムマネジメントしたこと。
もっとそんなことよりも大切なことがある。
・辛い別れをした、とても好きだった女性と40年振りに再会したこと。
彼女は死ぬまでにもう一回会いたい一人だったと言ってくれた。
初めて、二人だけで居酒屋で飲んだその後、
人目を気にせず、駅の改札でハグして別れた。
人生で最も有り難いと思うのは、
よき人とのいい出逢いとその関係である。
2. あなたが大切な人に
知っておいてもらいたいことや憶えていてほしい、
何か特別なことがありますか?
・人は我ががまで、破天荒だと思われるかも知れないが、
思うがまま、自由奔放に生きた。
俺は、人生の冒険家である。
そして、恩師の言葉「できないんではない、できるんだ」と
大人として扱われたことで成長した。
少年時代の原体験はここにある。
3. あなたが人生で果たしてきた役割(家族内での役割、職業上の役割、地域社会での役割など)
のうち、最も重要なものは何ですか?
なぜそれはあなたにとって重要なのですか?
そして、それらの役割において
あなたが成し遂げたことは何ですか?
・ミッション
近親者にがんの病歴があれば、
早期発見のために定期検診を受けて欲しい。
日頃からストレスをためることなく、
心の声、身体の悲鳴を聞いて
心の安定に努めて欲しい。
これはがんで亡くなった
祖父、父親から引き継いだメッセージである。
このミッションにつき動かされ、
がん予防の促進と自然とふれ合うセラピーによって、
人が本来持っている、「生命(いのち)の力を蘇らせる力」を
発揮できるよう力づけた。
4. あなたが成し遂げたことの中で
もっとも重要なことは何ですか?
一番誇らしく思ったことは何ですか?
・「すべての力は、あなたの中にある!」
を体得することを期待して、
イキイキとした人生を実現するように力づけること。
恒常性、病気を治す自然治癒力も然り、
人の天賦の才能も然り、
人間に兼ね備わっている力は本来、あなた自身の中にある。
・どんな境遇にあっても常にチャレンジしていること。
5. 大切な人達に言っておく必要があると思いながらもまだ言えてなかったこと、
あるいは、できればもう一度言っておきたいことがありますか?
・些細なこと、つまならいことで怒ってしまったこと、
意固地になって謝れなかったこと、
嫌みなこと言い、つれなくしてしまったこと
本当にごめんなさい。
そして、ありがとうございます。
6. 大切な人達に向けてのあなたの希望や夢は何ですか?
・まず、自分を愛することから始めてください。
7. あなたが人生から学んだことの中で、他の人達に伝えておきたいことは何ですか?
(息子、娘、夫、妻、両親、その他の人達)に残しておきたい
アドバイスあるいは導きの言葉は何でしたか?
・質問6の回答と同じ
・付け加えるとしたら、自分の人生で経験した学び、知恵を
もっと次の世代にちゃんと伝えて欲しい。
そのためにも、いつでも人生の究極で
本質的な9つの質問に答えられるよう、日々、精進して欲しい。
8. 大切な人の将来に向けて
役に立つような、伝えておきたい言葉、あるいは教訓めいたものはありますか?
・40歳を超えると、60歳まであっという間に過ぎてしまう。
このことをいつも肝に銘じて、将来の計画を立て、
いつも他人や生き物の誕生を喜び、”ときめき”を忘れず
身近な人の老いと死、悲しみから目を背けてはいけない。
9. この半永久的な記録を作るに際して、他に追加しておきたいことがありますか?
・特に今は思いあたらない。
人生は捨てたもんじゃない全て順調だ
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【解説】
※¹スピリチュアルケア(spiritual care)とは、
「生きがいを持ちやすい人生観」への転換を推奨し、人生のあらゆる事象に価値を見出すよう導くことにより、人間のスピリチュアルな要素(心あるいは魂)の健全性を守ることである。
また、※「スピリチュアル」とは、人間として生きることに関連した経験的一側面であり、身体感覚的な現象を超越して得た体験を表す言葉である。
更に、WHO(世界保健機構)では、
スピリチュアルな因子は、「宗教的」とは同じ意味ではない身体的、心理的、社会的因子を包含した、人間の「生」の全体像を構成する一因子とみることができ、「なぜ生きているのか」「何のために生きているのか」「毎日繰り返される体験の意味は何か」「自分はなぜ病気なのか」「自分はなぜ死ななければならないのか」「死んだあとはどうなるのか」「人間に生まれ、人間として生きているということはどういうことなのか」などの問い生きている意味や目的についての関心や懸念と関わっている場合が多い。
(WHO「ガンの緩和ケアに関する専門委員会報告」1983年) Wikipidia