まずアメリカに来て野球に限らず、スポーツについての捉え方が違うことを身をもって感じました。
どういう事か、それは、スポーツをスポーツとして楽しんでいるところが印象的でした。
日本でスポーツがしたい。
そうするとチームへ所属しなければならない。チームへの所属をすると抜けることが難しい。コーチとの接する時間はほぼないので上達しない。最終的には嫌いになって辞めていく子供たちを数多く見ています。
スポーツは必ずしも競技ではないんです。
チームに所属することが必ずしも勝利至上主義になる訳ではないこと。
親の皆さんからすれば自分がそうだったから。でも本当は嫌だと思ってたはずです。
僕自身野球をやっていますが、楽しかったことは小学生の時で終わってます。
楽しさのないスポーツなんてただの苦行です。
アメリカの子供たちは、年間通して様々なスポーツを経験します。その中で自分に合う、または好きなスポーツに進んでいきます。
僕はそれでも遅くないと思いました。
12歳時点での日本とアメリカのレベルの差はすごくあります。日本の方が断然上手です。
しかし年齢が上がるに伴い、国内全体の競技レベルはアメリカに負けています。
たくさん練習することはいいことです。
しかしたくさん練習しすぎて、伸び代が全くない状態で中学、高校に進んでいきます。
そうすればわかる通り、ある一定レベルまでは行けてもそこから伸びなくなっていきます。
スポーツは楽しむこと。
スポーツは元々遊びから来ています。人生を豊かにするためにスポーツがあると考えます。
善し悪しはどちらにもあります。
スポーツの本質をよく考え、今一度自分のチームに当てはめて考えてみるとよく分かるかもしれません。