命日

息子のひかるの命日でした。
心音とお墓参りに行きました。
なぜか、毎年この日はポッカリと心音のスケジュールが空いてるのです。

いつも見守ってくれてありがとう！って。
心音といっぱい報告してきました。
もちろん、「フィギュアなあなた」のことも。

レンゲ草…私にはひかるの命のように思える花です。

ひかるが入院してた時、広尾の日赤にはまだ芝生もあって、草もいっぱい生えてて、私はICUの前からよく見下ろしてました。
緑の中にレンゲ草の赤い色が増えていく。
私には、それが命が増えていくように見えました。

ある日のこと、芝刈り機で雑草を刈っていたんです。レンゲ草も一緒に…。
「やめて～！！命を刈り取らないで！！」
その日の夜に、ひかるの容態が急変し、朝方天に帰りました。

しばらくして、秋も終わりの長野の山奥で、「ここにいるよ」「見つけて」って声が聞こえた気がしたんです。
見ると、もうほとんど花のない秋の草っ原に、レンゲ草がひとつ…。
バカみたいかもしれないけど、私にはひかるだって思えたんです。
きっと、私に何かを教えてくれてるんだなぁって。

それは、コクーンという音楽ユニットを始めたばかりの頃でした。

音楽で思いを伝えたい！
そう本当に決心したのは、それからです。
まさか、親子で音楽ユニットをするなんて、その時は思ってもいなかったけど…。
きっと、コクーンもCO906.も、ひかるが天からプロデュースしてるんだなぁって、そう思ってます。

ひかる、ありがとう！
私を選んで生まれてきてくれて、ありがとう！！