デザインは筋肉だ -2ページ目

デザインは筋肉だ

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「私が難しいんじゃなくて、あなたたちが簡単なことができてないだけでは?」

当たり前ができていないことに腹が立ち、難しい人間だと思われる。

食器を洗ったら汚れが残っていて洗い直すのは、洗い直すのが悪いのか

鍋のこびりつきが気になってメラスポで落とすのは「几帳面すぎ」なのか

賞味期限の半年や1ヶ月切れたものを「切れてるよ」というのは嫌味なのか

床の汚れや落ちてるゴミは気にならないほうがいいのか、これらをやることは難しいのか

「難しい」ではなく、「面倒くさい」だけではないだろうか。

鍋や食器の洗い残しを確かめると二度洗いする手間が増えるから、賞味期限をチェックして切れてたら捨てないといけないから、床を見なかったのは汚れを処理しないといけなくなるから、気づいたらやらないといけない、「面倒くさい」から。「面倒ごと」が自分に降りかからないように、必要最低限の関わりに注視してそれ以外は無視をする、見て見ぬふりをする。

タイパだコスパが持て囃される現代で「効率的に動く」ということは、優先順位を決めて動くことであり「効率的に無視をする」ということでもある。それぞれに優先順位があり、協調性より個性、個性より多様性ときどき多様性より個性、さまざまな価値観入り乱れる社会で効率的に動くためには、無視をする必要が出てくる。


「このプラン、こことここ入れ替えれば行けると思うのですがどうでしょう」
「そうですね……難しいですけど……」

「そうですね……(めんどくさいですけど)……」

ただ、これほど物が便利で日常生活において「難しい」ことなどがそうそう有ってたまるか。
「(コミュニケーションが)難しい人」は確かにいるが、話の筋が通っているかどうかを判断できないのは、「難しい人」が話しているからではなく、「めんどくがってる奴」が聞いているから……というケースも往々にしてあるはず。